私の冷たい幼馴染｡ -part2- 【_名前変換オリジナル】

＿ ページ22

貴方side
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A「体育やだな…」


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今日はついてなくて一時限目から体育｡

制服を脱いでジャージに着替えなければならない｡


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そんなのはどうでもいいんだけど

体育が嫌いなんだ｡


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妃里「えー？何で､楽しいじゃん♪」

A「私…鈍いから…」

妃里「そんな事ないよ！バスケ凄かったじゃん！」

A「あれはたまたまで…それに動くの好きじゃないし…」


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前は､


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前は好きだった｡

外で遊ぶのも体育の授業も楽しみだった｡


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でも､いつの間にか学校以外は家に篭るようになって…

外で遊ぶのが…体育が嫌いになっていった｡


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原因なんて痛い程解ってるんだけどね｡


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A「…はぁ､30分間ずっと走るなんて無理だよ…」

妃里「あー私も途中でダウンするかな｡」

A「十週したらダウンしそうだよね｡」

妃里「んー､でも頑張る！」


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妃里は体育好きなくせに体力がそんなにない｡

私よりないかもしれない｡


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それでも好きって…何か尊敬できる｡


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A「そっか､頑張ってね｡」

妃里「Aも頑張るの！ほら行くよ！」

A「えー…解ったよ…」


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頑張る気なんてこれっぽっちもない｡

だって…あの人がいるから｡


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あの人の為に頑張ったってもう―…


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A「…あ…」


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更衣室の扉を開けると

男子達が丁度群れになって出てきた｡


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その中に柚樹がいた｡

私はダメだと解っていても目で追ってしまう｡


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A「―…っ…」


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その瞬間､

ﾊﾞﾁｯ､と柚樹と視線が絡み合った｡


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けど私はそれに耐えられなくてすぐに逸らしてしまった｡

妃里もそれに気づいたみたいで―…


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妃里「…早く行こ！」

A「…うん…」


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私の腕をぐいぐいと引っ張って男子の群れを越していった｡

本当は…怒ってるくせに｡


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「私が悪かった､ごめんね」って謝ってくれて…元に戻ったけど｡

でも､妃里は納得してないんでしょう？


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まだ､私の事怒ってるんでしょ…？


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でも､もうどうだっていい｡


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A「―…妃里｡」


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だって､私は魁斗と別れる覚悟を決めたんだから｡


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