だらしない妻と神経質な夫 9

大好き ページ50

子供部屋にいるAがなっちゃんと双子をあやしながらふぅさんに話してる所を見つけて、こっそりカメラを持ち込み寝かしつけのお手伝いを始めた。


ふ｢チーちゃんが1番尊敬できる人って誰？｣

『寛太のお母さんかな。ほんとにお世話になってんのよ。喧嘩する度に私が急に今から行っていい？って連絡するんだけどね、いつも何も聞かずに会いたかったから嬉しいって言ってくれて、ケーキとか買っててくれるの。ほんとに大好き。』

ふ｢ともくんかと思ってた！｣

『んー富永さんも勿論尊敬出来るんだけどさ、母親になってあるべき母親像って言うのを私の中で探したらね、やっぱり寛太のお母さんが1番理想。だって寛太が育ったんだよ？天才な教育だよね？』

カ｢そんなん母さんが聞いたら飛び跳ねて喜ぶよ笑｣

ふ｢ふふっ、チーちゃんカンタさんの家族の話する時いつも幸せそう！｣

『ほんとに幸せ。寛太の家族に混ざれることが。お兄ちゃんとかね、週に1回は連絡くれる。寛太に虐められてないかって！毎回虐められてないよって答えるんだけどね笑』

カ｢姉ちゃんとかしょっちゅう電話してるじゃん？｣

『面白いお姉ちゃんだよね...私の過去を話すと、大抵の人は暗くなっちゃうの。でも寛太のお姉ちゃんだけは、へー？こんな雑魚でもうちの弟だからその傷癒せるよ？って言ったの。その瞬間ね、ストンって何かが収まるべきところに収まったと言うか...あ、私もう幸せになれるわって思った。』

ふ｢カンタさんのお姉ちゃん面白そう！いつもチーちゃん、お姉ちゃんと電話したんだけどさ〜って嬉しそうに話してくれるから、すごい素敵な人なんだなって思う。｣

『寛太のお父さんはね、全然話聞いてないフリしてめっちゃ明確な答えをくれる人ってイメージ。寛太に迷惑かけてるって泣いた私にこっそりね、自分も若い頃はお母さんに迷惑かけたよって言うの。すぐ泣き止んだもん。迷惑かけてもいいんだ？って思った。』

カ｢俺よりも俺の家族と連絡とってくれるから嬉しい｣

『寛太は私のパパと超連絡するじゃん笑』

カ｢お父さん超面白いんだもん笑｣

『はぁ...どうしよ...彼女出来たら...』

カ｢そりゃあんなかっこよくてユーモアがあれば出来るでしょ笑｣

『そしたら私は2番目になっちゃう...？』


今にも泣きそうな顔して不安がる顔を見ると、めっちゃそそるんだけどそれは今違うってわかる


カ｢きっと動画みて答えてくれるよ笑｣

『ねぇ！？撮ってんの！？』


(続編に移ります)

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