だらしない妻と神経質な夫 9

5人家族 ページ26

カンタくんが帰ってから翌朝カンタくんが来るまでの間、私は不眠で双子の世話に勤しんだ。片方が寝ると片方が泣くという辛くも幸せな1晩で、心配そうな顔の助産師さんに何度も助けて貰った。遅めの朝ごはんを食べながらもライトくんの授乳をしてるとカンタくんとなっち、そしてキイチがやって来た。


カ｢おはよ〜、うわ...すごいクマ...寝れなかった？｣

『ずっとどっちか泣いてた笑』

キ｢なっち昨日の晩絶不調で全員がなんとか宥めて2時にやっと寝た｣

『なっち〜！どしたのぉ？』


眠そうに目を擦るなっちゃんは私のベットに下ろされると私に捕まりながらベビーをなんだこれって目で見てる。


『ふふ、不思議ねー？』

カ｢抱っこしていい？｣

『うん、ゲップトントンしてくれる？』

カ｢はいよ｣


タオルを渡してちょっと注意。


『ライトくん戻しやすいから気を付け...』

カ｢...先に言ってよ｣


見事に戻したミルクを浴びたカンタくんはちょっぴりあたふた。


な｢...｣

『あ、デザートになっちの好きなみかんゼリーがあるよ？食べる？』

な｢〜♪｣


キイチがゼリーを食べさせてくれてる間にご飯を掻っ込むと書類を取り出した。


『カンタくん、命名の時間だよ？』

カ｢やっぱりAと出産前に考えてた陽(はる)と澪(みお)にしようかと思って｣

『じゃあ陽くんと澪ちゃんに決定だ！』

カ｢今日帰りに出生届け出してくるわ｣

『動画ではなんて言う？はーくんみーちゃんでいい？』

カ｢そうだね、そうしよっか｣

キ｢賑やかになりますね笑｣

カ｢あ、そうそう！流石に部屋に3人のベッドは置けないから子供部屋作った！｣

『えっ！寂しい！』

カ｢泣いたらすぐわかるカメラ買った｣

『なっちも別の部屋？』

カ｢んーどうだろ？双子の泣き声で起きちゃうならなっちは同室のままでも...んーまぁ状況に応じてかな？｣


ふにゃあとはーくんが泣き始めてカンタくんが慌て始める。


カ｢おーおー、どした？｣

『オムツ替えようかな〜』

カ｢俺がするから座ってて？｣

『噴水に気を付けて？昨日ねむぅ...って気抜いてる時、服に盛大に浴びたから。』

カ｢あ、そっか...噴水すんのか...｣


はーくんは任せてキイチに食べさせてもらってるなっちゃんをお膝に乗せると首を最大限に捻って私をじっと見てる。


『へへ、なっち会いたかった〜！ママ居なくて寂しかった？ママは寂しかったよ？』


ニコニコしてる彼女のおでこにキス。寂しくさせてごめんね？

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