だらしない妻と神経質な夫 9

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母｢体調は平気？双子ちゃんって早めに出てくるって聞いたよ？｣

『前駆陣痛もまだ来てないし、お腹の張りも今はほぼないから平気かな？』

カ｢前もそうだけど痛いってあんま言わないから不安だわ...｣

母｢そうよ！寛太殴るくらいでもいいんだからね？笑｣

『殴らないよ！もう！』

父｢今回も付き添いか？｣

カ｢絶対に｣

『なっちはどうしようかな？怖いかな？』

カ｢んーどうだろ？もし泣いたら俺が連れて帰るよ。キイチか俺かはずっと居れるようにするから。｣

『病院で産むの怖いなぁ...』

母｢双子ちゃんだと危ないからね、頑張ろうね！｣

『一応病院で産むのがちょっと怖いって主治医の先生に話したら、部屋に入るのは先生と助産師さん2人だけにして、何かあった時にすぐ来れる体制を作っとくって言ってくれた。』

父｢いい病院で良かったな〜｣

『前の産院の先生がいい病院勧めてくれたから！』

カ｢楽しみだなぁ...｣

『また幸せボケおじさん出てるけど？』

カ｢だって見て？この幸せの塊！！｣


私のお腹を指さして嬉しそうに笑う姿を見ると、これ誰？って思っちゃう。だって″子供とか別に...″みたいなスタンスだったカンタくんがこのデレデレって...何が起きたのって感じ。


母｢もーあんたは毎日重いお腹抱えてないからそんな楽観的でいいけど、Aは大変な思いして子供育ててんだからね？｣

父｢女性に太ったは失礼だぞ｣

母｢ほんとよ！もう！デリカシーがない！｣

カ｢めっちゃ怒られるし...｣

『へへ、寛太この前飲み会で二日酔いになってたけど私は妊娠初期ずっとあんな感じだったよ笑』

カ｢つわりあんなしんどいの...？女神なの...？俺のお嫁さん女神だった...｣

『良かったね？嫁が女神で笑』

母｢馬鹿なんだから笑｣

父｢いつまでも新婚だな笑｣

カ｢え？じゃあずっと二日酔いで家事してたの？俺やばくない？その間俺は呑気に動画撮ってたよ？｣

父｢だから女性の方が強いんだよ笑｣

カ｢ねー！A凄い！｣

『ああ、どうも笑』

カ｢なっちも大きくなったら...やだ！！ねぇ！？やだ！！｣

『ハイハイ、まだまだ先の事だよ笑』

カ｢やなんだけど！！結婚とか...無理！！｣

母｢こりゃ面倒なパパだね...｣

父｢お前いつの話してんだよ笑｣

カ｢なっちぃ...パパが好きだよね？パパが1番でしょ！！｣


ムッとした私は彼の顔を掴んで口を開いた


『私の寛太でしょ？』

カ｢っ、うん...｣

母｢はぁ...呆れた...｣

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