だらしない妻と神経質な夫 9

BB弾 ﾘｸ ページ47

晩御飯を作る時間かな〜なんて考えながら、なかなか寝ない双子をおんぶとだっこで自分に括りつけキッチンに降りるとキイチが私の顔を見て″あっ、やべ...″みたいな表情をした。買い替えます！と大きな声を出したカンタくんと謎にカラフルなお皿を持った富永さん、そして床に巻き散らばってる小さい玉。開いた口からは思いのほか低い声が出てしまった。


『...何してんすか？』

ト｢あ...｣

カ｢いや...｣

『聞こえてます？何してるんですかって聞いてるんです。』

ト｢あーの...ドッキリで...｣

『なんで床がこんなに散らかったまま平然と片付けもせず動画撮ってるんすか？』

カ｢...すぐやりますほんとに！！｣

ト｢まじですぐやる！｣

『聞き間違えかな？電子レンジを？買い換えるとかほざいてる馬鹿が居たように聞こえたんすけど？』

カ｢あージョーク...とかって...｣

『へー？そんなつまんないジョーク言うんだ？私の夫つまんな。』

カ｢ごめん！違うの！！ほんとにすぐ片付ける！｣

『富永さん、その手に持ってるのはなんですか？』

ト｢BB弾を...なんとか皿に受けました！いえーい...？｣

『急に私の目が悪くなったんすかね？ベーコンが見えてますけど？』

ト｢...ごめんって！！｣

『いつから食材を無駄にするほど天狗になったんですか？』

カ｢俺がドッキリした！ごめん！｣

『絶対に綺麗にしてちゃんと食べて』

カ｢勿論です！｣


キッチンを離れて小さい箒とちりとりを持ってくると、わー！！って富永さんの声。私が近寄ると静まるキッチン。


『人の話聞いてない系男子？もっかい言います？何してんすか？』

ト｢シンプルに忘れてて開けた。｣

『この惨劇を前にしてまだ食べようとしてる馬鹿さに脱帽っす。』

ト｢俺が悪かった！そんな冷たい声出すなぁ！俺はお前の怒った顔が世界一怖い！｣

『面白いからいいですけどほんとに馬鹿...』

カ｢怒ってない...？｣

『怒ってないように見えてるならいよいよカンタくん嫁のこと美化し過ぎだよ？』

カ｢怒ってんじゃん！！｣

『馬鹿すぎ。今から飯作ろうと思ってこっちは来とるんちゃうんかい！なんじゃこのチョコスプレーばら撒きましたみたいな惨劇！』

ト｢やばい...おじさんの人格が出てる...｣

カ｢違うから...おばちゃんだから...｣

『誰がおばちゃんだ！！』

｢｢すみません！！｣｣

＿

▽やっぱりチー無双www

▽チーに怒られんの怖い富永くんかわいい

▽マシンガントークもっと欲しかった...

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