だらしない妻と神経質な夫 8

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ガチャンと扉の閉まる音で帰宅を確認。リビングに入ってきたらすぐ見える場所にふぅちゃんと腰掛けた。彼女は私のお腹に手を添えて声を掛けてくれてる。


ふ｢元気に出ておいで〜？待ってるよ〜？｣

『私のメンタルが回復した』

カ｢俺も触りたい...｣

『動画に集中して』


ぺたぺたと足音が聞こえて扉に影が映る


カ｢来ました...｣

ト｢ただいま〜｣


扉が開かれてすぐにふぅちゃんをみた富永さんはすぐに眉間にシワが寄って立ち尽くす。


ト｢...やってんなぁ｣

ふ｢ともくんおかえり！｣

ト｢あーうん、ただいま...カンタに着させられた？｣

ふ｢...ううん？チーちゃんとお揃いで買った！｣

ト｢そりゃあセンスがいい...｣

『ドン引いてる顔してますね笑』

ふ｢可愛いでしょ！｣


富永さんの天敵と呼ばれるほどに嫌ってる鳩を大好きなふぅちゃんが可愛いでしょと同意を求めるこの究極の問題に彼はなんと答えるのか...


ト｢うー...かわ、可愛くねぇなぁどうしても！！！｣

カ｢はい！ということでやっぱりトミーは鳩嫌いでした〜｣

ト｢やっぱりおめぇだなぁ！！！｣

カ｢痛いっ！！！！｣


かなりキツイ蹴りを食らってヒーヒー言ってるカンタくんを他所に、ふぅちゃんにこっそり声を掛ける


『抱きついてきて...』

ふ｢らじゃー｣


トコトコ近寄ったふぅちゃんが富永さんに抱き着くと、まるで銃を突き付けられたかのように固まった。


ト｢ふぅ〜...それはやだまじで...｣

ふ｢やっぱ...やだ...？｣

ト｢っ！？ごめんごめん！分かった！｣


苦渋の選択でふぅちゃんに腕を回した魔王を見て、カンタくんとハイタッチ。よくやったふぅちゃん！


ふ｢へへっ、これ私のじゃないよ〜？｣

ト｢え？誰の服？｣

ふ｢チーちゃんが出産したら今チーちゃんが着てるのがカンタさんのになって、私が着てるのがチーちゃんのになるはず！｣

『へ？そうなの？』


カンタくんはスーッと視線を逸らす。私が気付かなくてふぅちゃんが気付くなんて少し悔しいけど嬉しいことに変わりはない。


ト｢お前はドッキリを口実にペアルック買うなや！！｣

カ｢いいだろ別に！！！｣

ト｢チーが妊婦じゃなきゃボッコボコにすんのに...｣

ふ｢妊婦じゃ無くてもママは凄いの！！そんな事言う人やだ！！｣

ト｢嘘！！！！！ごめん！！！｣

『雑魚が2人に増えただけかよ...』

＿

▽チーお腹出てきた！

▽カンタ氏両手の花に弄られまくりwww

▽雑魚永出ちゃってる...

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