だらしない妻と神経質な夫 6

イメチェン ページ43

11月に入りなっちゃんは5ヶ月を迎えた。カンタくんが子守しとくから息抜きに美容室でも行っといでって言ってくれて、いつもの友達がやってる美容室へ。私に似合うようにいつもカットしてくれるから今日もおまかせでって言うと、どうやらネイルとマツエクも始めたらしい。どう？って聞かれてカンタくんに連絡すると、今日なっち機嫌いいからいいよ〜と優しいお言葉。じゃあ...とお願いした。

初めにネイルとマツエクを同時にやってもらって、疲れてたのかすぐ寝てしまった。起きた時にはまつ毛も増えて、爪もキラキラ可愛い。

スタッズはNGって言ってたからか、カーキとべっ甲の冬っぽいネイル。短くしてもらったからなっちゃんも触れます！いえい！

その後はカットなんだけどさっき寝たから中途半端に眠くて、所謂寝落ちというものをしてしまった。寝ぼけ眼でシャンプーしてもらって、またウトウトしながら乾かしてもらって出来たよって声かけられてやっと自分の髪型に気付いた。


『...ぱっつんになっとる！！』

｢ははっ、似合うよ〜？笑｣

『ねぇー？童顔が目立つ！』

｢可愛い可愛い！絶対に旦那さんに褒められるよ？｣

『もー別にいいんだけどさぁ...』


ありがとねって店を出てタクシーで直帰。あーもうなんか恥ずかしい...


『た、ただいま帰りましたぁ...』

ト｢チー？帰った〜？｣

『帰りましたー！』

ト｢リビング来て！｣


パタパタと階段を駆け上がりリビングの扉を開けると、設置されてるカメラに唖然としてる富永さんとカンタくん。


『あー...えっと...帰りました...』

ト｢ええ！？なんで？なんで前髪...ええ！？｣

『あの...寝てたら...こうなっててですね...似合うよって言われてそのまま帰ってきました...』

ト｢似合う似合う！てか...若くなった！｣

『あ、そりゃ良かったです...』


まだボケっと私を見てるカンタくんに変かな？って首を傾げるとなっちゃんを富永さんに預けてやっと口を開いてくれた。


カ｢こっち...来て...｣


言われた通り近付くと腕が引かれて彼の腕の中。


カ｢はぁ...どうしよ...誰にも見せたくない...｣

ト｢絶対に男ファン増える笑｣

カ｢可愛い...めっちゃ可愛い...すげぇいい...｣

『ちょ、恥ずかしいって...』

カ｢前髪可愛い...｣


少し離れて私を見つめ、ぽんぽんと前髪を撫でる。そして顔を真っ赤にしちゃったりして...


カ｢あ、もう無理...心臓が痛い...可愛い...｣

『こんなに褒めてもらえるんだぁ...？』

＊→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す