だらしない妻と神経質な夫 6 (ページ29)

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旅行行きますページ29

『きちきち～！もうそろそろ出るよ！！』

キ｢待ってぇ！？カメラ持った？｣

『持った』

キ｢パソコンは？｣

『持った』

キ｢コード類は？｣

『持った』

キ｢準備できてないの俺だけじゃん！？｣

キイチがバタバタ走り回ってるのをスルーして隣に視線を走らせると半泣きでなっちゃんを抱いてるカンタくんがいる。そしてそれを笑いながらカメラを回す富永さん。

カ｢なっちん...パパ本当はなっちんのこと大好きなの...離れちゃってごめんねぇ...｣

『行くのやめようか？笑』

カ｢いいの！行って！温泉めっちゃいいって聞いたの！子連れでも...サービスいいって口コミ見たし...なっちん...絶対に電話するからね？寒かったらママに言うんだよ？寂しくなったらキツネさんをパパだと思ってね？｣

そうです。今日はキイチなっちゃん私で熱海まで温泉旅行行きます。1泊だけどカンタくんはとっても寂しいみたいでこの日の為だけに肌触りのいいキツネのぬいぐるみを買った。

『嫁も寂しがってる事に気付いて～？』

カ｢おぁ～...両方可愛いんだぁ...？｣

ト｢どんな声だよ笑｣

カ｢俺も！！！めっちゃ寂しいです！！！いっぱい連絡してね！！！｣

『あ、それはちょっとめんどいんで勘弁して下さい』

カ｢やーだーーーー！！！！！｣

『声がでかいの極み！？』

キ｢おーし！用意した！｣

『おーまえ髪の毛ボッサボサじゃねぇかなんだそれ！』

キ｢一緒に旅行行く相手が女なら気合い入れるけどなぁ...｣

『確かにな～』

ト｢お前もそれで納得すんのかい笑｣

『いいや、向かいながら口説かれるくらいの髪型にしてやるよ』

キ｢モテちゃうな～｣

『ふざけんのは顔だけにしろ』

キ｢お前はほんと口を開けば傷付けることしか言わない｣

『お前にだけだよ』

キ｢全然嬉しくない特別だな｣

名残惜しそうなカンタくんからなっちゃんを預かって抱っこ紐にセット。

『じゃあ行くか～』

カ｢絶対に連絡して！？｣

『嫁と子供居ない間に出来ることしな？笑』

カ｢なにそれ全然面白くなさそう｣

『ほら、友達と飲みいくとか』

カ｢だったら部屋で編集してたい｣

『いつも飲み会楽しそうにしてるじゃん』

カ｢今日俺寝れない...どうしよう...｣

『行くのやめようか～？笑』

カ｢行って！！俺のことは気にせず！！！｣

ト｢何お前、めっちゃ行きにくい言い方するじゃん笑｣

カ｢なっちん...｣

キ｢行ってきます｣

カ｢あー俺もう無理かも！！！｣

『行くの(略)』