だらしない妻と神経質な夫 6 (ページ28)

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まんずがAをデートに誘っただと...？

2人が家を出た瞬間Pさんを呼んでタクシーの後ろを尾行し始めた。勿論面白がってるトミーも共に。

ト｢お前嫁尾行すんのはガチのやばい人笑｣

カ｢今日あの鞄持ってってるからGPSは完璧｣

ト｢怖い怖い笑｣

P｢カンタくんほんとに怖い人だよ？笑｣

カ｢まんずはいつもAの好感度をかっさらうことする...｣

ト｢まんずに妬いてあいつにだけあたりきつくすんの辞めろぉ！｣

カ｢あいつが悪い｣

タクシーが止まって向かう先はダイバーシティ東京プラザらしい。いいなぁ俺もAとショッピングしたいなぁ！！！

ト｢普通に俺も行くって言えばいいのに笑｣

カ｢なんか癪だろ...｣

ト｢わけわっかんねぇ笑｣

Pさんは車で待機してるらしい。俺らは軽めの変装をして彼らの尾行を再開。真っ直ぐ和雑貨の店に向かい、隣合って雑貨を見て回る姿は悔しいほどにお似合いで、俺が″忙しい″を理由に、してあげられないことをまんずはやってる。

それだけでも悔しいのにお会計を終えたまんずはAへのプレゼントだったらしく袋を渡してて、Aは勿論大喜び。更にはなっちゃんを抱っこしてるからと帰るまで荷物持ちする紳士っぷり。無理だ...俺には出来ない...あんな高い能力持ち合わせてない...

ト｢気付いたらめっちゃ凹んでるし笑｣

カ｢あいつ能力値高過ぎる...｣

ト｢いや、ガチ凹みじゃん！？｣

カ｢きっと俺が喧嘩とかするとあの有能な後輩がAを慰めるに違いない...｣

ト｢めんどぉ...｣

移動する彼らに付いていくと次に向かったのはレゴストア。ここでもまた楽しそうに買い物をしてまんずのお支払い。奢られるのを嫌うAが奢られるのを許すなんてそれだけでめっちゃ悔しい。バレる前にとさっさとダイバーシティを後にして帰宅すると1時間後に彼らが帰宅した。

『ただいま～』

ト｢おかえり～｣

ま｢あのぉ...カンタさん｣

カ｢ん？｣

ま｢Aさん連れ出したお詫びと、いつもお世話になってるお礼です。Aさんと仲良くしてても嫌な顔せずに見守ってくれてるんで...｣

カ｢はぁ...まんずぅ...ありがとぉ...｣

ま｢うわっ！？なんすか？｣

もう自分が情けなくて仕方ない！！まんずの肩を組んでぐたっともたれ掛かると心の中でめっちゃ謝る。ごめん本当は嫌な顔してました。ほんとにごめんなさい...

袋を開けると出てきたのはカジュアルなパーカー

ま｢Aさんとオソロです｣

まじまんずぅ...