だらしない妻と神経質な夫 12

先輩のわがまま ﾘｸ ページ6

夜子供を寝かしつけた後洗い物のついでにシンクの掃除とかしてみたりしてると富永さんとふぅちゃん、それにカンタくんが近寄ってきた。カメラを構えてる事で何となく察しますよね？


ト｢明日1日出掛けるから子供3人の準備しといて？｣

『...はい？』

カ｢明日全員で遊びに行くから！｣

『どこ行くんすか？』

ト｢富士急｣

『...私はお留守番します』

ト｢ダメ｣

『カンタくん！？なんでそんな酷い仕打ちすんの！？』

カ｢Aが半泣きになって絶叫系怖がってるところが撮れ高あるから。｣

『やだ！！意地悪！』

ふ｢行こうよ〜！皆で遊園地！｣

『やだやだ！！絶対行かない！』

ト｢ダメです。先輩命令です。｣

『あ"〜！！！ほんとに富永さんやだ！！！！』

ト｢強制です笑｣

『あー終わった...人生終わった...最後にママのご飯食べたかったなぁ...ママのビーフシチューが好きだなぁ...』

カ｢伝えとくよ笑｣

『私意地でも絶叫系乗らんよ？』

ト｢カンタが一緒に乗ってくれるからありでしょ？笑｣

『は？何言ってんのマジで...』

カ｢普通にタメ口なの笑｣


あまりにも楽しそうな3人に頭を抱えるとカンタくんが肩を組んでくる。


カ｢多分楽しいから！｣

『私元彼10人くらいと富士急行ったわ。11番目でごめん。』


ムカつくから喧嘩売ってやろうと思ったのに、彼の方が1枚上手だった。


カ｢じゃあ塗り替えるために俺と全部乗ろうね？｣

『あー...元彼の話すんじゃなかったなぁ...まじ誰だよ...元彼とデートしたやつ...』

ト｢お前デートで行っても絶対に乗らんだろ？笑｣

『乗らないに決まってます。おーいー...チビっちゃうよ...私にもオムツ履かせろ...』

カ｢早く寝て早く行こう！｣

『今晩はカンタくんと仲良ししたいなぁ(意味深)』

カ｢今日はそういうのいいです。｣

『あっ...めっちゃフラれた...』

ト｢いいから早く寝ろ笑｣

ふ｢カンチーはいつも仲良しでしょ？｣

『通じない君は心が綺麗』

ふ｢なに？｣

ト｢ふぅも早く寝ような？笑｣


最後の足掻きとしてもう一度駄々を捏ねてみる


『え、ほんとに？ほんとに行きます？ジェットコースター乗らなきゃダメです？』

ト｢俺は乗らん｣

『じゃあ私も待機します』

カ｢ダメ。俺と乗るの。｣

『やーだー！！！ほんとにやだ！』

カ｢乗ります。｣

『嫌いになるよ！カンタくんのこと嫌いって言うよ！！』

カ｢はいはい、分かったよ？｣

『嫌いって言ってやんだからね！！！』

ト｢ガキかよ笑｣

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