だらしない妻と神経質な夫 12

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カ｢ただいまぁ...？｣

『ねぇ〜かんたぁ〜！』

カ｢え？嘘でしょ？酔ってる？｣

ト｢いひひひっ！調子乗るからそんな酔うんだよ笑｣


飲み会から結構酔って帰ってきたけど、俺よりも酔ってる可愛い人が家に居た。どういうこと？


カ｢え？何？お酒飲んだの？｣

ト｢チーお酒解禁だから飲み動画撮ってんの笑｣

カ｢ええ...とりあえずこれあげるね？｣


取り出したのは小さなきつねのぬいぐるみ。なっちゃんのコンちゃんの小さいバージョンを見つけたから思わず買ってきた。Aに持ってて欲しくて...なんて気持ち悪い？


『うそー！ちびコンちゃん！これ私の？』

カ｢要らなければみーかはーに...｣

『やだ！私のにするもん！私に買ったって言え！』

カ｢Aに買ったよ笑｣

『ねぇ〜かっこいいねぇ...ビジュもいいけど私は寛太の声が好き〜！あと指も好き...』

カ｢A...？カメラ回ってんだよ？分かってる？笑｣

ト｢もうそんな理性ないから笑｣


Aは俺をグイグイ引っ張って隣に座らせる。そんなに酔ってんの？俺の手を両手で握って、爪綺麗だねぇ〜？ともたれかかってくる。こんなデレデレに可愛いAはあまり視聴者さんに見せたくない。


カ｢分かったよ？そろそろ寝ようか？｣

『まだ寝ないでしょ！寛太も飲も？』

カ｢もうでも遅い時間だよ？｣

『パパとは飲む癖に私とは飲んでくれないじゃん！！なんで！ずるいじゃん！パパよりAが好きでしょ！！好きって言って！』

カ｢分かった分かった！落ち着いて？｣

『分かってないもん！Aは寛太が一番好きだもん！好きって言え！！』

カ｢なんでこんな可愛いんだ...｣

ト｢うるっせ〜！ただの惚気じゃねぇか笑｣

『ねぇ...このシャツかっこいい、凄く似合ってるよ！』

カ｢うん、これAが選んでくれたシャツだよ？｣

『これ袖を折った時に見える腕がえっちだなぁと思って選んだけどやっぱり超えっちでかっこいい』

カ｢うん？なに？笑｣

『寛太は腕組みした時の前腕の筋肉がかっこよくてえっち』

カ｢それって褒めてんの？笑｣

『べた褒め。愛してる。』


お酒で赤くなった頬に絶妙に蕩けた瞳で好きな人に愛してるなんて言われて撃ち抜かれない男なんて居ないんですよ。


カ｢っ、俺も...｣

ト｢頼むから他所でやってくれ｣

カ｢てかトミーのせいじゃん！？トミーが飲ますからこんな可愛くなっちゃったんじゃん！？｣

ト｢うるさぁ...｣

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