だらしない妻と神経質な夫 12

【定期】カンタの闇を知ろうのコーナー ページ1

リビングで双子となっちゃんと共にボール遊びをしていると、富永さんとカンタくんがカメラを構えて入ってきた。


ト｢日常でーす｣

『あいあいさー』

ト｢今行ける？｣

『あ、いいですよ？なんですか？』

ト｢そろそろカンタのやばいエピソード増えてるかなって笑｣

『な、ないですよ先輩...』

ト｢これあるなぁ？笑｣

カ｢無いです。｣

ト｢チー？｣

『...』


非常に怖い威圧を両側からかけられる私、とっても可哀想だと思いませんか？


ト｢なっちの三輪車買う｣

『カンタくんはやっぱりサイコパスです』

カ｢あ、裏切ったね？｣

『ひっ！こ、怖い...富永さぁん...』

ト｢お前はチーを威嚇すんな！可哀想だろがい！｣

カ｢俺はサイコパスじゃないって言ってるじゃん？｣

『...カンタくんが私の服を買う癖に、私が買って貰った服を着ると可愛すぎて部屋から出したくないってしばらく壁に拘束されます』

ト｢やってんなぁ！！！｣

カ｢仲良しな夫婦でしょうが｣

ト｢絶対に違う。お前がサイコパスなだけ。｣

『Aが標本になれば上手く飾れるのになって言われました...』

ト｢ほんとにお前...チーのこと殺すなよ？俺は後輩亡くすのも、相方が殺人者になるのも嫌だからな？｣

カ｢...え？なんでそんなガチトーンなの？笑｣

ト｢一旦落ち着いて話しよ？な？チーを殺しても利点は無いだろ？｣

カ｢いやいやいや...え？なんで？殺したりしないからね！？｣

な｢ぱぱっ！｣


ボール遊びに飽きたなっちゃんがカンタくんの膝に座ると、彼は急に父親の顔になる。それが誇らしくて少し寂しい。


カ｢なっち〜パパ怖くないよね〜？｣

な｢ないっ！｣

カ｢ねー？ほら見ろ！｣

な｢ないのっ！ない！｣

『これずるですよ？なっちは最近○○じゃないよね？って聞かれて、ないっ！って言うのがマイブームなだけです。』

ト｢お前娘を使ってまでそんなことしようとしてんのか？｣

カ｢言い方が悪い！｣

ト｢パパまともじゃないよね〜？｣

な｢ないっ！｣

カ｢なっちぃ！？｣

『なっちはよく分かってんのよ』

カ｢いや、俺サイコパスじゃないから！！｣

『まだ言う？もう諦めたら？』

ト｢お前はサイコパスだよ。｣

カ｢絶対に違うから！！！｣

＿

▽最後まで違うって言い切るんかい...

▽なっちのマイブームかわよし〜〜！！！！

▽トミーちゃんとチーのこと守ってよ？

▽なっちの三輪車が本日のキーワード

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