だらしない妻と神経質な夫 10

おひるね ページ50

お昼すぎ撮影を終えた頃Aを探して部屋に戻ると、自分達のベッドで子供3人とAが幸せそうに寝ていた。あまりに癒しな光景すぎて、ベッドに腰掛けてAの髪の毛を梳くとAが少し動いた。


『んん...寛太...？』

カ｢ごめん、起こした？寝てていいよ？｣

『ん...』


再度眠りについた彼女は俺の手を後ろ手に掴んでる。どうしよう、動けなくなっちゃったけど死ぬほど幸せ...

そんな時部屋の外で声が聞こえた。


ト｢はいどうも〜｣

キ｢どうも〜｣


これ入ってくるやつだな？悔しい事に離れられないから鍵はかけられないし、泣く泣く開かれる扉を見つめた。


ト｢おじゃま、｣

カ｢シー！今寝てんの...！｣

ト｢お？今日はチーも寝てんの？｣

カ｢昨日の夜双子の夜泣き全部対処してくれたから疲れてんのよ｣

ト｢弁当買ってきてくれたから食べよ？｣

カ｢あー...右手が今不自由なんだよね笑｣


繋がれてる手を少し上げるとううん...なんてお怒りの声が上がる。


ト｢お前やってんなぁ笑｣

カ｢やってません笑｣

キ｢なっち可愛いなぁ...｣


キイチの声になっちゃんがふわりと目を開けてムクリと起き上がり、寝てるAに擦り寄るように横になるとまた眠りについた。


カ｢めっかわぁ...｣

ト｢お前チーじゃん笑｣

キ｢最近カンタさん口調うつってるんすよ...｣

カ｢この癒し全部俺のなんだけど...無理...｣

ト｢うるさ笑｣

キ｢お弁当食べましょ？｣

ト｢そう、食べよ？｣

カ｢や、だから手が使えねぇんだって笑｣

ト｢引抜きゃいいだろ｣


そっと手を離そうと引くと倍の力で引き寄せられる。俺愛されてるぅ...


カ｢...こうなっちゃうよね笑｣

ト｢うざ笑｣

カ｢A...？｣

『...ん、』

カ｢手離していい？｣

『やぁ...』

カ｢やだかぁ...｣

ト｢カメラ回ってるぞ〜？｣

『むりぃ...』

キ｢起きてるじゃん？｣

『っせぇ...』

カ｢ねー？うるさいよねぇ？｣

ト｢でも寝惚けてる時のチーは需要ある笑｣


起きてるのか寝てるのか俺の人差し指をすりすりと撫でてくる。凄く可愛らしい触れ合いに俺はノックアウトです...


ト｢...お前はデレデレの顔すんなよ！｣

カ｢ばか！声がでかい！｣

澪｢...ふ、ふぇっ、｣

カ｢ごめんごめん...起こしちゃったねぇ...｣

澪｢ふにゃ〜〜！｣

ト｢ごめんごめんまじで！｣

『みーちゃんお腹空いたの？』

キ｢起きんのはや...｣

＿

▽手離したらやだって幼稚園児？笑

▽なっちかわぁ...

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