だらしない妻と神経質な夫 10

まだなわけ？ ページ25

ある晩、子供3人を寝かしつけた後リビングで呑気にお喋りしてる水溜りメンバーを横目にキイチの胸ぐらを掴んだ。


キ｢わっ！なに！？｣

『...てめぇ、いつになったらチェックメイトすんだよ！！！！！』

キ｢あーの...なるはやで...｣

『2週間前、クラブで出会った男に告白された』

キ｢...え？｣

『先週、仕事先の同僚に口説かれた』

キ｢ちょちょ...｣

『一昨日、取引先のイケメンに持ち帰られかけた』

キ｢あの...ちょ...｣

『全部断わってんだよあいつは！！なんでだと思う？まだわからんって言うつもりか？お前がひよってる間、あいつはどれだけ心細いと思う？いつになったら男見せんだよ！そんなんで私の親友名乗ってんじゃねぇ！！』


私のどう喝で静まり返るリビングと何かを考えるキイチ。ここまで言えば多分スイッチ入れてくれるって信じてるから強めに言ったけど、お前はどうすんだよ。


キ｢ごめん、まじで俺クソみたいなことしてる...｣

『分かったらすることあんだろ』


携帯を取り出したキイチは先輩に許可すらとらず電話をかけ始めた。


キ｢...もしもし、ゆりさん。明日の晩空いてます？｣


電話かけるとは思わなかったけどなかなかやるじゃん。


キ｢あの...遅くなったんですけど、俺本気なんで...明日答え下さい。｣


電話を切ったキイチはボケっと空を見つめて床に倒れ込んだ。


キ｢あ"〜！！！どうしよう！！言っちゃった！！！｣

『良くやった！遅すぎるけど！』

ト｢偉いぞキイチ！遅すぎるけど！｣

カ｢かっこいいじゃん？遅すぎるけど笑｣

キ｢すいませんってぇ！！！｣

『なんでゆりはいちいち私に告白された連絡してきたと思う？』

キ｢...わかんない｣

『私がキイチに言うって分かってるからだよ。お前のこと焦らせる為だよ。こんなに待たされてもお前の為に全部断ってるよってアピールだよ。』

キ｢うっそめっちゃ可愛い...｣

『うるさお前...』

キ｢え、確？｣

『どうだろ？やっぱり遅いからフラれるかもね？あいつ情けねぇ男めっちゃ嫌いだもん』

キ｢ねぇー！！！！無理...やけ酒付き合って...｣

『負けるつもりで行く奴とは仲良く出来ないからどっかで野垂れ死んでくんね？』

キ｢A〜！！！頼む！俺を見捨てないで！！！｣

『きしょい触るな』

ト｢いひひひひっ！お前まじ遅すぎ笑｣

ふ｢ともくんも遅かったもん｣

ト｢なっ！？ご、ごめんって！！！｣


まじでキイチ頑張ってくれなきゃ困るんだからね？

おめでとう親友→←＊

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