だらしない私と神経質な彼 6

カンタ、夜の渋谷でぴったり3万円使えるまで帰れません ページ9

私の運転で後部座席にはカンタくん


カ｢3万円を軽々しく使うって言うところに重きを置いて行きたい。｣

『企画にかこつけて彼女をデートに誘ったぽんこつってことでいいすか？』

カ｢...いいです！｣

『いいんかい』


渋谷デートらしいわ。無理。緊張する。


カ｢待機組にお土産買うわ｣

『カンタくんのもね？』

カ｢俺も買っていいの？ならAもじゃん？｣

『私はもうデートしてもらってるからいい』

カ｢謙虚か？笑｣


駐車場に車を止めたんだけど思ったより時間遅いわ


『カンタくん！東急ハンズがあと5分ぐらいでしまっちゃうから！』

カ｢走らせてごめんね？｣

『そんなもも上げて走ることあんの？笑』

カ｢撮れ高！｣


東急ハンズではお目当てのもの買えたらしい


『テンション高いね？』

カ｢俺今めちゃくちゃテンション上がってる！｣

『渋谷にハマった人じゃん笑』

カ｢はっ！時計は？高いんかな？｣

『行ってみる？』


無邪気に頷いたカンタくん萌え。可愛い。撮影許可まで貰えて、ルンルンで買い物を終えた。


カ｢おおい！いい日！｣

『ふへ、ちなみにだけどこれ彼女目線だよ？』

カ｢需要ないだろ｣

『いや、絶対にチーナイス！って言われるから！』

カ｢しかもダメだよ企画でデート如きで喜んだら！｣

『なんで？一緒にいれるの嬉しいよ？』


顔を覆って人差し指を振りそういうとこって呟くカンタくん。何これ？思ってたのと違うんだけど？


『カンタくんいつもツボが変』

カ｢あー、ずるいなぁ...｣

？｢A...？え！Aじゃん！何してんの？｣

『あ、え？何？今だいぶキツい時間なんだけど？』


話しかけてきたのは元飲み友達だ。カンタくんに飲み友達ですって紹介するとどうもってお辞儀してる。


友｢あ！噂のYouTuber彼氏さん！｣

カ｢え？噂の？笑｣

友｢他の飲み友がAが最近付き合い悪いの彼氏出来たからだよって言ってて！｣

『おい、要らんこと言うな』

友｢...は？彼氏に裏の顔見せてんの？やばっ！本気じゃん！おめでとう！｣

『あーうざいうざい...今見て？カメラ回ってるの！仕事中！』

友｢幸せそうな顔しちゃって〜！恋してんの？ねー！恋してんじゃん！｣

『カンタくん行きましょう。こんな女無視でいいです。』

カ｢いやいや、聞きたい！｣

『ええ！？カメラ止めます？』

カ｢カメラ映るのNGですか？｣

友｢全然平気でーす！｣

『今日盛れてるから調子乗ってんの？』

友｢うるさいんですけどぉ〜｣

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