ゆっくり話そう ページ24
カメラを止めるとAは布団の中に隠れちゃった。恥ずかしいの?ゆっくり布団の上に跨って声を掛けた。
カ「A〜お話しようよ〜」
『んん、やだ...恥ずい』
カ「ね、出てきて?」
『や!』
勢いよく布団を剥がして、焦ってる間にぎゅっとハグ。んん、いい匂い〜
カ「ふふ、捕まえた!」
『カッコイイの禁止中だし』
カ「俺それ同意してない」
『好き...好きなの...甘やかさないで...?』
カ「甘やかすよ?」
『わがまま言いたくないの。私はあの女と違う...』
あの女...つまりお母さんの話かな?やっぱり気にしてたんだ?
カ「A?違うに決まってるよ?Aの方が何倍も自立してて、人間として出来てる。でもね、そんなAが頼る唯一の甘え所に俺はなりたいの。俺はずーっとAに甘やかしてもらってるから、おかえししたい。甘えて?」
俺の腰に手が回ってきてぎゅうっと引き寄せられる。伝わった?
『好きなの...』
カ「俺も好き」
『私がデレデレになっても捨てない?』
カ「寧ろ俺がデレデレで捨てられるかも!」
『そんなのありえないもん』
俺の首元でもごもご言ってるAが愛おしくてしょうがない。顎を持ち上げるとトロトロの目が俺を見つめた。堪んない...その顔はやばい...
耐える暇もなくと言うよりは耐える度胸が無くって言った方がいいかもしれない。吸い付くように彼女の口に自分のそれを押し付けた。柔らかい感触を楽しむように触れては離す。鼻がちょんと触れ合って照れ笑いする少しの口角の動きすらキャッチした。俺今世界一幸せだわ。
『んふ、初めてしたキスみたい』
カ「俺Aのファーストキス貰ったと思ってるから」
『うん、ファーストキスもハジメテも寛太だよ...』
カ「優越感だわ」
『そんなの私がだもん』
カ「ちなみに今からでもシー行けるけどどうする?」
『今度はカメラ無し?』
カ「持ってかない」
『じゃあ行く!』
カ「よし、行こ!」
カメラを意識せずただ2人で手を繋ぎ写真を撮って、YouTubeの事なんて考えずデートした。こういう日があるならこれからも俺頑張ろ...
カ「なんか今日Aがちっちゃく見える」
『カンタくんが自分に自信持ったからだよ』
カ「へ?」
『午後からカンタくん凄く背筋伸びてる。堂々としててカッコイイよ?』
ほらほらこういう所。俺が自信を持てたのはAのおかげなのに。黙って手を引き、ホテルに戻った。
(裏へ続く)
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柘榴 - お願いします! (2019年2月21日 18時) (レス) id: bed93decce (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - 柘榴さん» また後日書かせていただきます! (2019年2月21日 7時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
柘榴 - おまけで、パリピのエピソードをカリブラと東海オンエアに話して、弄られるっていう話もいいかなぁと思いました。 (2019年2月21日 1時) (レス) id: bed93decce (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - 柘榴さん» ツボにハマっていただけて良かったです!カリブラ書きやすいのでリクエストありがとうございました! (2019年2月20日 21時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
柘榴 - 最高です!思わずニヤけながら読んでしまいました。 (2019年2月20日 21時) (レス) id: bed93decce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴあ | 作成日時:2019年2月12日 12時