だらしない私と神経質な彼 6

飲みトーク ページ22

『はい、回りました』

カ｢ホテルに着きました〜｣


机に置いて自分達を写すからAも隣に来てくれるかなって思ったんだけど、さっき買ったプーを抱き締めてベッドに飛び込んでる。え？そんなはしゃぐ？


『あー、幸せだぁ...』

カ｢まだ18:00です笑｣

『これでビールがあれば最高だなぁ...』

カ｢今なんて言いました？｣

『え？ビールあれば最高だな...って...』

カ｢さっき俺売店行った時に買ってきたよ？｣

『もうめっちゃ好き！！！！』

カ｢うわっ！？｣


テンションがおかしくなっちゃってるAが飛び付いてきてベッドに押し倒される俺。逆じゃない？じゃなくて！！カメラ回ってるし！


『おっと...襲いかかっちゃった...』

カ｢水溜りボンドなんで。｣

『さーせん。気をつけます。』


謎に敬礼されたから敬礼し返したり...あれ？なんか変だな？


カ｢何の話しようとしてたか全部忘れた｣

『私のせいですかね？だとしたら土下座します』

カ｢ってなると違いますしか言えないです｣

『ご配慮感謝致します』

カ｢ねぇ！？違う！普通にビール飲んでトークしようと思ってたの！｣

『馬鹿カッコイイな』

カ｢っ、うるさい｣

『照れてんの？よっし！視聴者さんに褒められる！！』

カ｢え？違うんだけど？なんか色々違うんだけど？｣

『違うの？カンタくん推しの需要じゃん？』

カ｢今日そんな感じ？視聴者さんウケ？｣

『当たり前じゃん！？カンタくんの彼氏してる所が需要ありますよね？』

カ｢あ、視聴者さんに聞いてる？笑｣

『そうですよ。私はカッコイイカンタくんを引き出すおもちゃだと思ってもらえれば！』


ちょっとやな言い方なんですけど？俺が不機嫌な顔になったからか不安気に顔を覗き込んでくる。


『ごめん、やな事言った？』

カ｢すげえやだ｣

『え、ごめんね？』

カ｢俺の視聴者さん舐めてる？もうAのファンだって言ってくれる人居るんだよ？そんな自分のこと卑下しないで！｣

『あ、とぅんく...』

カ｢え？今結構いい話したよ？｣

『ときめいた。刺さった。好きです。』

カ｢あ、え？ありがとうございます...？笑｣

『あー、もうやだ...今日はしっかりしてようと思ったのにぃ...』


ベッドに倒れ込んだAは少し震えてて...もしかして泣いてる？


カ｢ええ！？泣いてる！？ごめんごめん！ごめんね？｣

『ん〜、カメラの前でデレデレしないように頑張ってたのにぃ〜！好きじゃん！！』

カ｢あれ？なんかおかしいな...｣

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