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「フガッッ!!」
「おら、寝てねぇでさっさと酒買ってこい」
せっかくいい夢見てたってのに、親父が腹踏むから台無しんなった
どーしてこうも俺の人生にゃろくな親がいねえんだろう
不満タラタラで重い足を動かしお馴染みの酒屋に向かう。金は俺が集めたのとか機嫌が良いときくれると小遣いから出す。
未成年が酒を買っちゃいけねえのは知ってるけど、俺んちの状況知ってる店だから見逃してくれてんだ
買わねぇと殴られるからよぉ
クッソ気にくわねぇ親だぜ
マンションから出て右を少し行くと公園がある、そこでいつものようにおこなっている苛めを横目に商店街の外れにある酒屋へ行く
いつもいつもよく飽きないもんだぜ
泣いてるやつも弱ぇよなぁ、嫌なら殴ればいいのに
だって男だろ?
「だっちもそう思うよなぁー?」
「いきなり話振んな、なんのことだよ」
「俺だったら玉蹴って二度と立てねぇようにしてやる」
「でけぇ独り言だなおい、ほらよ
さっさと行かねぇとまた酷く殴られるぞ」
だっちから缶ビールを5〜6個ぐらい受けとる
外から分からないように紙袋にいつも入れてくれるからありがてぇ
出るときはいつも裏口からだ
たまに近所のばあさんに見付かるけど、ゴミ見るような目してすぐ引っ込んじまう
「俺ってそんな汚ねぇかな、前と比べたら風呂入れてるほうだけど……
こりゃ臭いかもしんねぇや、な、ポチタ」
(ワンッ)
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作者名:国宝。 | 作成日時:2019年3月8日 1時