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─4時間目 技術家庭科─




「 不破さんの班は出来ましたか? 」

「 …うーんどうだろ、なんか味がトゲトゲしてんだよね 」

「 どれどれ 」




不破さんの班の方に赤羽業が近づいていく。




「 へえ、じゃあ作り直したら?1回捨ててさ 」




そのまま鍋の柄を叩くと超生物の方へ中身を飛ばす。




ナイフで斬りかかり…




「 エプロンを忘れてますよカルマ君 」

「 …んふ 」




彼の身には可愛らしいエプロンが。




「 スープならご心配なく。全部空中でスポイトで吸っておきました、ついでに砂糖も加えてね 」

「 あ!!マイルドになってる!! 」




周りもくすくす笑っている。




彼は恥ずかしいのだろう、顔を赤くしてバンダナを握りしめた。




─5時間目 国語─




「 __私がそんなことを考えている間にも__ 」




赤羽業の額が触手で押さえられる。




「 __赤蛙はまた失敗して戻ってきた。私はそろそろ退屈し始めていた。私は道路からいくつかの石を拾ってきて__ 」




髪を整えられ、整髪剤を吹きかけられる赤羽業。




そろそろ限界みたいだ。




放課後。




何となく赤羽業のことが気にかかって、潮田くんを尾けるようにして彼の所へ行く。




「 カルマ君、焦らないで皆と一緒に()ってこうよ 」

「 殺せんせーに個人マークされちゃったら…どんな手を使っても1人じゃ殺せない。普通の先生とは違うんだから 」




彼の言葉の意味を1番知っているのは赤羽業自身だろう。




今日身をもって体感しただろうから。




「 ……やだね、俺が()りたいんだ。変なとこで死なれんのが1番ムカつく 」




それはきっと、最後の抵抗だろう。




「 さてカルマ君、今日は沢山先生に手入れされましたね 」

「 まだまだ殺しに来てもいいですよ?もっとピカピカに磨いてあげます 」




不穏な空気。




「 確認したいんだけど、殺せんせーって先生だよね? 」

「 ?はい 」

「 先生ってさ、命をかけて生徒を守ってくれるひと? 」

「 もちろん、先生ですから 」

「 そっか良かった、なら殺せるよ 」




赤羽業が銃を構える。




「 確実に 」




そして消えた。




いや、違う、飛び降りたんだ。




思わず崖に走り寄る。




その高さにゾクリと足がすくむのがわかった。




超生物はどうする?




その瞬間、赤羽業の身体の下に黄色い蜘蛛の巣状の触手が広がる。




彼も、殺せなかったみたいだ。









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mamama(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!応援してます!! (4月11日 22時) (レス) id: 7a0d9b825d (このIDを非表示/違反報告)
たに - 面白かったです! (3月19日 20時) (レス) @page26 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:9109 | 作成日時:2024年1月27日 16時

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