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23mg ページ23











テスト問題に一通り目を通して、私はため息をついた。




何となくそんな気はしていたが、後半は事前に伝えられていたテスト範囲と大きく異なっている。




有り得ない量の演習で先取りしていた私とカルマくんとは違い、ほとんどの生徒がボロボロの成績をとることだろう。




せめて良い点を取ってあげるか、と覚悟を決めて鉛筆を走らせる。




難解な引っ掛けで惑わせる問4も、複雑な途中式を要する問8も、特に躓くことなくサラサラと解答していく。




そして本来のテスト範囲を大きく外れた問11から後も、内容さえ理解出来ていればなんて事ない普通の問題だ。




わざわざ本来のテスト範囲も入れてくる辺り、本気でE組の心を折りに来たのだろう。




気に食わない。




鉛筆を握る手に力が篭もる。




やれるだけ()ろう。




超生物の為でもE組の為でもないけれど、理事長のやり方は嫌いだ。




そして、結果発表当日。




「 …先生の責任です。この学校の仕組みを甘く見すぎていたようです。…君達に顔向けできません 」




沈んだ空気。




隣の彼が、いたずらっ子のように笑って私の方を見る。




テスト用紙を指さされ、彼がやりたいことを察する。




立ち上がり、超生物にナイフを投げる彼の後に続く。




「 いいの〜?顔向けできなかったら俺が殺しに来んのも見えないよ 」

「 カルマ君!!今先生は落ち込んで… 」




教卓に、2人分のテスト用紙が投げられる。




「 俺、問題変わっても関係無いし 」




赤羽業 合計点数494点 186人中4位




「 …まあ、普通に 」




綿貫A 合計点数494点 186人中4位(タイ)




「 俺らの成績に合わせてさ、あんたが余計な範囲まで教えたからだよ。だけど、俺はE(この)組出る気無いよ。前の組戻るより暗殺の方が全然楽しいし 」

「 …で、どーすんのそっちは?全員50位に入んなかったって言い訳つけて、ここからシッポ巻いて逃げちゃうの? 」




さて、最後の美味しいとこだけいただこう。




「 それってつまり、殺されるのこわぁ〜い!…って、ビビってるだけじゃないの? 」




カルマくんがこっちを見る。




いいでしょ、このくらい。




クラスメイトも彼の意図を汲んだのか、口々に超生物をからかい始める。




「 にゅやーーッ!!逃げるわけありません!!期末テストであいつらに倍返しでリベンジです!! 」




ほんの少しだけ、学校が楽しみになってきた。









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mamama(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!応援してます!! (4月11日 22時) (レス) id: 7a0d9b825d (このIDを非表示/違反報告)
たに - 面白かったです! (3月19日 20時) (レス) @page26 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:9109 | 作成日時:2024年1月27日 16時

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