【暗殺教室】1mgの希死念慮【赤羽業】 (ページ18)

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18mg ページ18

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「 You're incredible in bed! 言って(リピート)！！」

「ホラ！！」

「 …ユ、ユーアーインクレディブルインベッド」

私はもちろん言わなかった。

隣で赤羽業も口を閉じている…いや、あれは笑ってるな。

「アメリカでとあるVIPを暗殺したとき、まずそいつのボディガードに色仕掛けで接近したわ。その時彼が私に言った言葉よ。意味は「ベッドでの君はスゴいよ…♡」」

さすがビッチ。

「外国語を短い時間で習得するには、その国の恋人を作るのが手っ取り早いとよく言われるわ。相手の気持ちをよく知りたいから、必死で言葉を理解しようとするのよね」

「私は仕事上必要な時…その方法(ヤリかた)で新たな言語を身につけてきた。だから私の授業では…外人の口説き方を教えてあげる」

遠回りでたどたどしい結論。

「プロの暗殺者直伝の仲良くなる会話のコツ。身につければ実際に外人と会った時に必ず役立つわ」

「受験に必要な勉強なんてあのタコに教わりなさい。私が教えられるのはあくまで実践的な会話術だけ」

「もし…それでもあんた達が私を先生と思えなかったら、その時は暗殺を諦めて出て行くわ」

自信が無いのか、だんだんと尻すぼみするように小さくなっていく。

「 …そ、それなら文句ないでしょ？…あと、悪かったわよいろいろ」

小声で付け加えられた謝罪含めて、彼女が必死に考えて喋っていたことはよく伝わった。

その様子に、生徒は怒る気をなくしたらしい。

1人、2人と笑い始める。

「なにビクビクしてんだよ、さっきまで殺すとか言ってたくせに」

「なんか普通に先生になっちゃったな」

「もうビッチねえさんなんて呼べないね」

その様子にイリーナ・イェラビッチは酷く感動した様子だった。

「あんた達…わかってくれたのね」

「考えてみりゃ先生に向かって失礼な呼び方だったよね」

「うん、呼び方変えないとね」

「じゃ、ビッチ先生で」

おっと、思ったより面白い方向に進んだな。

その後も必死にビッチから離れる方向で誘導されるも、生徒達は頑なにビッチ先生を推し続ける。

「楽しそうだね、綿貫さん」

赤羽業がこっちを向いて笑った。

面白いものを見た後で機嫌が良かったから、

「カフェラテパフェが楽しみなだけ」

そう言って笑ってみると、赤羽業はピシッと固まった。

変なの。

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