【暗殺教室】1mgの希死念慮【赤羽業】 (ページ14)

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「今日から来た外国語の臨時教師を紹介する」

「イリーナ・イェラビッチと申します。皆さんよろしく！！」

金髪に豊満な体つき。

超生物にしだれかかり、さながら見た目は美女と野獣といったところか。

生徒たちが酷く動揺している。

「本格的な外国語に触れさせたいとの学校の(・・・)意向だ。英語の半分は彼女の受け持ちで文句は無いな？」

「 …仕方ありませんねぇ」

巨乳を前にデレデレと相好を崩す様子など、見ていられない。

「ああ…見れば見るほど素敵ですわぁ。その正露丸みたいなつぶらな瞳、曖昧な関節、私とりこになってしまいそう♡ 」

「いやぁ、お恥ずかしい」

気持ち悪い。

しかも、仮にも名前から察するにロシア系の女が正露丸を例えて褒めるなど学がないにも程がある。

「綿貫さんすっごい顔してるよ」

隣から赤羽業が声をかけてきて、すかさず取り繕う。

「面白いことになりそうだね？」

悔しいが同感だ。

一応コクンと頷いてみせた。

「殺せんせー！」

サッカーと暗殺を両立させた…なんて名前だっけ、をしている中、イリーナ・イェラビッチが駆け寄ってくる。

「烏間先生から聞きましたわ。すっごく足がお速いんですって？」

「いやぁそれほどでもないですねぇ」

「お願いがあるの、1度本場のベトナムコーヒーを飲んでみたくて。私が英語を教えてる間に買ってきて下さらない？」

「お安いご用です。ベトナムに良い店を知ってますから」

超生物はでろでろとだらしない顔のまま、ベトナムへ飛んでいく。

生徒は呆れ顔だ。

「 …で、えーと、イリーナ…先生？授業始まるし教室戻ります？」

声をかけたのはクラス委員の磯貝くんだ。

イリーナ・イェラビッチはタバコに火をつけて答える。

「授業？…ああ、各自適当に自習でもしてなさい」

「それと、ファーストネームで気軽に呼ぶのやめてくれる？あのタコの前以外では先生を演じるつもりもないし、「イェラビッチお姉様」と呼びなさい」

生徒はドン引きだ。

「 …で、どうすんの？ビッチねえさん」

「 …ﾌﾌｯ」

「略すな！！」

こういう時に面白いのは赤羽業だ。

「あんた殺し屋なんでしょ？クラス総がかりで殺せないモンスター、ビッチねえさん1人で殺(や)れんの？」

「 …ガキが。大人にはね、大人の殺(や)り方があんのよ」

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