敵49 ページ4
−−−貴方side−−−
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貴「･･･ここか？
義爛に渡されたメモを頼りにたどり着いた場所は、殺風景なところに佇むレンガの建物だった。辺りは乾燥した風が吹いており、それに乗って吹かれてくる砂が肌を掠める。
こんな所に一体誰が住んでいるんだ？と思っていると、3階の開いている窓から誰かの話し声が聞こえてきた。男性の声だ。私は、壁を伝って僅かしかない窓辺に足をかけて会話に耳を傾けた。
？「お前か、なんだよ急に･･･」
貴(電話をしているのか･･･？)
そっと部屋を覗いてみると、木の椅子に座っている男性の姿があった。後ろ姿だったため顔は見えないが、金髪で白いタンクトップを着ている。部屋の中もまた外のように殺風景な感じで、必要最低限のモノが置いてあるだけだった。目から色々入ってくる情報を受け入れながら、再び携帯を耳に当てて何やら話し込んでいる男性に視線を戻した。
？〔久しぶりだな、そっちはどうなんだ？〕
？「分からん。俺には俺が元気なのか分からない。おい！俺の質問に答えろ、お前は元気なのか？」
？〔そうか･･･難儀だな。〕
貴(あ･･･？)
ふと、奴の話し方に不自然さを覚えた。初めは至って普通に返答していると思いきや、その後に的外れな言葉を発していたためだ。眉をひそめていると、どんどん感情的な話し方になって･･･
？「そりゃ良かった･･･良くねえッ！！黙ってろクソ･･･！で！？何の用だ！俺は忙しいんだ！！暇だよ。いいからお前は黙ってろよ･･･！」
貴「･･･」
？「･･････あ？けどそれと俺に何の関係が･･･楽しそうだな、やってみようぜ。何馬鹿なことを･･･俺の力を発揮してやるよ！！嫌だ･･･！クソッ･･･！何？派遣者？んだよそれ･･･どんな奴だ！？ああ･･･分かった。」
意味の分からない会話を終えたそいつは、静かにスマホの受話器ボタンを押した。大方電話の相手が誰だったのか予想はつく。確かにこいつは何かとんでもないものを持っている。
？「ハア･･･。」
貴「･････････大変そうだな。」
？「！？」
私の声に驚いてこちらを振り返った奴の額の中央には傷跡があった。
続く (更新停止中)
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真昼 - 更新続きますか？ (2022年5月22日 15時) (
レス) @page3 id: 4987cbfab4 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロアカ好き(プロフ) - あの…気の所為かもしれないんですけど…キーワードのとこの知崎って治崎廻の事ですかね？自分の勘違いだったらすみません (2019年2月1日 11時) (レス) id: 36ed8bcda8 (このIDを非表示/違反報告)
007~化ヶ狐~(プロフ) - えー…最新ないんぁ( 'ω' )まぁボチボチ投稿がんばえー← (2018年11月29日 20時) (レス) id: 4595cecf49 (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く続きが読みたいですね！ (2018年10月29日 20時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - 紫乃さん» ありがとうございます！これからも頑張りますね(*^^*) (2018年10月28日 21時) (レス) id: 3091a324c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だお
| 作成日時：2018年10月27日 21時
