『心配して』 ページ10
Aside
掠れるほどこの頃声を出していなかったのかと薄く笑った。
そんな俺を一瞥した赤司はふっと息を吐いた。
「別に学校にあまり行っていないのは何も言いませんが」
俺は心配なのです。
そう続いた声に単純に驚く。
彼の口から心配という言葉が聞けるとは思わなかった。
『そうか……』
それだけ口にすると俺はソファーの肘掛けにかかっていた服を落とす。
くしゃくしゃ、と服は皺だらけだった。
周りの服もほとんどそうだ。
着た後は床に捨てるように置く、
ということが最近の習慣になってしまっている。
その行動を見ていた赤司は突如こう言った。
「部屋を綺麗にしましょう」
『は？』
「こんな……汚い場所にいたら悪循環だ」
今度は汚いとはっきり口にした彼はすくりと立ち上がる。
何故そんなことをしなければならない、と若干やる気はないが
有無を言わせないその表情に従わされて。
兎に角中に入れるだけ服を洗濯機に入れた。
彼はごみ袋にごみを入れて掃除をしているだろう。
その作業は俺が行うと止めたが
赤司は自分がやると聞かなかった。
理由としては汚した当の本人が掃除しても意味がないとかなんとか。
それこそ意味が分からなかった。
「綺麗になりましたね」
清々しい笑みでそう呟く赤司。
床に散らばっていた服は消え部屋がさっぱりして見える。
まぁ、前よりは良くなかったかと俺も口角を上げた。
気付くともう太陽は沈み始めて空は赤くなっている。
昼過ぎに赤司が来たはずに、と外が見える窓に目をやった。
『もう帰れよ、暗くなる』
つっけんどんな言い方になったが心配して言ってやると
「じゃあまた来ます」
何か言いたげな表情だったが微笑んで帰っていった。
……今日は久しぶりに笑えた日だった。
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麻里佳(プロフ) - まっつんさん» その点につきましては本当に申し訳ありません……リュウは主人公をカゲロウ デイズに接触させ、この“エピローグ”の後主人公がリュウを助ける、という設定だったんですが。キャラを全く活かせられませんでした。作者が未熟で稚拙のせいです、すいません。 (2014年5月13日 23時) (
レス) id: ccf5eded65 (このIDを非表示/違反報告)
まっつん - リュウって子、何だったんでしょうか…;; (2014年5月12日 8時) (レス) id: fe049b1df2 (このIDを非表示/違反報告)
麗菜(プロフ) - 最後に謎がまた深まるってのがいいですね！(￣∀￣) (2014年5月1日 17時) (レス) id: 2638fe19db (このIDを非表示/違反報告)
麻里佳(プロフ) - 悪者ヒーローさん» 女神や←やっとテスト終わったwwww残念なイケメンとか本当、私好きなんだよね(( テンションが高いんだね！←どやぁ((((( (2013年12月13日 17時) (レス) id: 7611dc7046 (このIDを非表示/違反報告)
悪者ヒーロー(プロフ) - (微笑← ですよねww(( アリババwwwwwアリババは残念なイケメンだと思う(真顔← 赤司様はいつも最高なのさっ♪←どうした なん…だと…!!??(ﾟДﾟ)← (2013年12月12日 16時) (携帯から) (レス) id: 4ed9f42421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麻里佳 | 作成日時：2013年11月3日 20時
