『不釣り合い』 ページ9
Aside
そこからの日々はまるで何かにとりつかれたよう。
学校に行かずただ部屋に引きこもる。
赤司からのメールや電話は全て無視していた。
いつの間にか冬になり
授業日数が足りていなく進級が難しいと言われ、
嫌々だが久しぶりに学校に向かった。
クラスの連中からは距離を置かれ、俺はただいるだけ。
勉強はできたので授業を聞いていなくても困りはしない。
なんとなく肌寒い教室は自分にぴったりだと自虐的に笑う。
そうやって過ごして何とか進級できた俺は2年に上がった。
別に友達も作ろうとはせずに窓の外の景色を眺める。
それは日常と課していた。
「先輩、お元気ですか」
しかし目の前にいる元後輩の存在。
赤い髪が風によって揺れる様を見つめたまま固まる。
何故ここに、と聞くと
メールも電話も反応してくれないので会いに来ました
と表情は変えず返された。
それを聞いても尚玄関で何もできずにいると、中にするりと入られる。
「お邪魔します」
律儀なのかなんなのかそう口にすると
靴を脱ぎ躊躇いなく廊下を進んでいく赤司。
俺の頭はやっと現状を理解できたのか、焦った様子で扉を閉め彼の後ろ姿を追った。
赤司は部屋の惨状を見て手に顎を当てていた。
それ自体は様になっていたがこの部屋には不釣り合いだ。
いい意味で生活感があると言えるその部屋は、
カップラーメンのゴミは袋に適当に捨てられ
服も布団も畳むこともせず放りっぱなし
そしてパソコンは起動したまま、テレビはつけっぱなし。
これを見た誰もが口を揃えて汚いと言うだろう。
「これは……凄い、ですね」
しかし言葉を慎重に選んでそう口にした赤司は
服ではなくカーペットが見える場所を探しながら中に進んでいった。
勝手に他人の部屋に入るなとはもう言う気力もなく溜め息を吐いた。
そんな俺を気にも止めず
ソファーにかかっていた服を無造作に床に落とし整えてからそこに座る。
恐らく隣に座れと言いたいのだろう。
横に一人ぶん空いた場所にゆっくり腰を埋めた。
そして沈黙が続きテレビからの音が部屋に響く。
「何かあったんですか」
テレビを意味もなく眺めて彼は口を開いた。
……そんなの言える訳ないじゃないか。
赤司の横顔を見つめ、またテレビの方に目を向けた。
『別に……学校がつまんないから』
すると驚くほど掠れた、
この頃使っていない自分の声が聞こえた。
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麻里佳(プロフ) - まっつんさん» その点につきましては本当に申し訳ありません……リュウは主人公をカゲロウ デイズに接触させ、この“エピローグ”の後主人公がリュウを助ける、という設定だったんですが。キャラを全く活かせられませんでした。作者が未熟で稚拙のせいです、すいません。 (2014年5月13日 23時) (
レス) id: ccf5eded65 (このIDを非表示/違反報告)
まっつん - リュウって子、何だったんでしょうか…;; (2014年5月12日 8時) (レス) id: fe049b1df2 (このIDを非表示/違反報告)
麗菜(プロフ) - 最後に謎がまた深まるってのがいいですね！(￣∀￣) (2014年5月1日 17時) (レス) id: 2638fe19db (このIDを非表示/違反報告)
麻里佳(プロフ) - 悪者ヒーローさん» 女神や←やっとテスト終わったwwww残念なイケメンとか本当、私好きなんだよね(( テンションが高いんだね！←どやぁ((((( (2013年12月13日 17時) (レス) id: 7611dc7046 (このIDを非表示/違反報告)
悪者ヒーロー(プロフ) - (微笑← ですよねww(( アリババwwwwwアリババは残念なイケメンだと思う(真顔← 赤司様はいつも最高なのさっ♪←どうした なん…だと…!!??(ﾟДﾟ)← (2013年12月12日 16時) (携帯から) (レス) id: 4ed9f42421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麻里佳 | 作成日時：2013年11月3日 20時
