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『対面』 ページ4

Aside



頷くとまた彼のあるはずのない尻尾が振られた。

「じゃあ行くっス!」

『ちょ、おい』

黄瀬に腕を引っ張られ態勢を崩すもののそのまま引かれる俺。

……なんかめんどくさいことになりそうな気がする。

その予感は的中し。



「黄瀬遅いぞ、何時だと……」

体育館に行くと扉付近にいた赤司に一番に気付かれた。

そして俺の姿を見て何故かかちりと固まる。

そして数秒が経った。

そして、その赤司をおかしく思ったのか緑間や紫原が近付いてくる。

「は……A先輩?!」

青峰は持っているボールもそのままに駆け寄る。

そして少し離れた場所で黒子が目を見開いていた。

一軍になったのかと嬉しく思った時。

「あ、A先輩っお久しぶりです!」

俺の結構気に入っているやつ、桃井が俺の近くで微笑む。

いつの間にか成長しているその姿に空しさを覚えながらも

『あぁ』

と少々笑った。

「どうしてまた今日なのですか、言ってくだされば良かったのに」

そう話す彼はようやく動けるようになったよう。

その赤司の敬語に俺を知らない周りのやつは驚き、

俺はまだ苦手意識のある彼を見つめる。

その問いに答えようと口を開くと、焦ったような声に遮られた。

「えっと、ど、どういう関係っスか?」

それは未だに俺の腕を掴んでいる黄瀬であった。

「どうもこうも、先輩は元バスケ部副部長なのだよ」

一人だけ何も知らず慌てる彼に、律儀に説明する緑間……。

というか、この口調久しぶりに聴いたな。

と一人懐かしさに浸る俺を邪魔するように
黄瀬が悲鳴に似た大声を発した。

『……うるさい黙れ』

思わずそう口にすると

「なんか俺だけ扱い酷くないっスか!?」

黄瀬が抗議の声を上げた。

それを半ば無視して視線を移動させていく。

まだ会話すら入ってこようとしない黒子で目を固定させると

彼はまた驚いた様子でこちらに歩いてくる。

そして周りの後輩達は気付かず話していた。

「あの……お久しぶりです」

黒子が控え目に口にすると黄瀬がびっくりしてまた叫ぶ。

流石に耳にきたので軽くだが彼の背中を蹴った。

…………最近虹村に似てきた気がする、真面目に。

『忠告と気持ちと』→←『基大型犬』



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麻里佳(プロフ) - まっつんさん» その点につきましては本当に申し訳ありません……リュウは主人公をカゲロウ デイズに接触させ、この“エピローグ”の後主人公がリュウを助ける、という設定だったんですが。キャラを全く活かせられませんでした。作者が未熟で稚拙のせいです、すいません。 (2014年5月13日 23時) (レス) id: ccf5eded65 (このIDを非表示/違反報告)
まっつん - リュウって子、何だったんでしょうか…;; (2014年5月12日 8時) (レス) id: fe049b1df2 (このIDを非表示/違反報告)
麗菜(プロフ) - 最後に謎がまた深まるってのがいいですね!( ̄∀ ̄) (2014年5月1日 17時) (レス) id: 2638fe19db (このIDを非表示/違反報告)
麻里佳(プロフ) - 悪者ヒーローさん» 女神や←やっとテスト終わったwwww残念なイケメンとか本当、私好きなんだよね(( テンションが高いんだね!←どやぁ((((( (2013年12月13日 17時) (レス) id: 7611dc7046 (このIDを非表示/違反報告)
悪者ヒーロー(プロフ) - (微笑← ですよねww(( アリババwwwwwアリババは残念なイケメンだと思う(真顔← 赤司様はいつも最高なのさっ♪←どうした なん…だと…!!??(゚Д゚)← (2013年12月12日 16時) (携帯から) (レス) id: 4ed9f42421 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麻里佳 | 作成日時:2013年11月3日 20時

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