『信じられぬもの』 ページ23
Aside
しばらくの沈黙の後、彼女はこう切り出した。
「……例えば」
いつもと違い苦しそうで、自虐的な笑みを浮かべた。
「親に小、さい頃家に閉じ込まれて
初めて外に、出たのが……小学校の入学式みたいな子供が。
ちゃんと、生きられると、思う？」
口調も話の区切り方もいつも通りなのに、
彼女の雰囲気ががらりと変わっていて。
どこか落ち着いたものを感じさせる彼女に目を見開いた。
髪が揺れて、答えを求めるようにこちらを見つめられる。
『俺はそんな経験ない、……』
とそこまで話してふと思い出す。
自分が親のために必死に勉強して、
家に閉じ籠っていたことを。
親がもっと努力しなさい、と口にしたら
その言葉を真っ正面から受け取ったことを。
『でも、“親のため”って努力するんだよな、子供は』
「うん……そ、だね」
いつの間にか目を細めていたのか、
そこからは僅かな光しか入ってこなかった。
彼女は机の上に指先でくるくると円を描く。
「私はそこまで立派に、生きられないって思う」
そこで目を伏せる、と俺の方に向き直った。
外から賑やかな声が聞こえるが、
まるで二人は別次元にいるように感じた。
「もう、自分では何もできないし……」
ｰｰｰｰ人が信じられない。
ぽつりと呟いたそれは。
胸の奥底にずしりと重く響いた。
そこからは彼女は泣き叫ぶようにして語った。
自分の過去を。
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麻里佳(プロフ) - まっつんさん» その点につきましては本当に申し訳ありません……リュウは主人公をカゲロウ デイズに接触させ、この“エピローグ”の後主人公がリュウを助ける、という設定だったんですが。キャラを全く活かせられませんでした。作者が未熟で稚拙のせいです、すいません。 (2014年5月13日 23時) (
レス) id: ccf5eded65 (このIDを非表示/違反報告)
まっつん - リュウって子、何だったんでしょうか…;; (2014年5月12日 8時) (レス) id: fe049b1df2 (このIDを非表示/違反報告)
麗菜(プロフ) - 最後に謎がまた深まるってのがいいですね！(￣∀￣) (2014年5月1日 17時) (レス) id: 2638fe19db (このIDを非表示/違反報告)
麻里佳(プロフ) - 悪者ヒーローさん» 女神や←やっとテスト終わったwwww残念なイケメンとか本当、私好きなんだよね(( テンションが高いんだね！←どやぁ((((( (2013年12月13日 17時) (レス) id: 7611dc7046 (このIDを非表示/違反報告)
悪者ヒーロー(プロフ) - (微笑← ですよねww(( アリババwwwwwアリババは残念なイケメンだと思う(真顔← 赤司様はいつも最高なのさっ♪←どうした なん…だと…!!??(ﾟДﾟ)← (2013年12月12日 16時) (携帯から) (レス) id: 4ed9f42421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麻里佳 | 作成日時：2013年11月3日 20時
