『夢も醒めて』 ページ18
流血等の表現につき閲覧注意。
Aside
一旦家に帰ると彼等に伝えると快く見送ってくれた。
あれ、外ってこんなに暑かったっけ。
首に滴る汗を拭い通路を歩く。
……すると、耳をつんざくような音。
反射的に目を向けると見たことのあるような少年が車に。
横断歩道に横になった彼の体から赤い液体が広がっていく。
この香りに気付かなくてもそれがなんなのか。
きっとこの状況を見れば誰もが思うだろう。
人が轢かれた、と。
俺はどこか嗅いだことのある匂いに思わず口を手で覆った。
遠くで悲鳴が聞こえる。
嫌だ、止めてくれ、と脳が叫んだ。
自分が守れなかった少年の笑顔が浮かんで消えた。
それでも目が離せないで側にいる少女を眩む世界で見つめた。
真っ青な表情を見る限り想像もできないことなんだろう。
蝉の声がやけに大きく聴こえた。
「誰か、救急車を……！！」
どこからか人々の焦った声色。
それを拒絶するように目を深く閉じ耳を両手で塞いだ。
急に静けさが戻り目をゆっくり開ける。
そこはいつも通りの日常が戻っていた。
何が起こったのか。
目を見開き周りを確認するように眺める。
そこは人々が歩いていて、いつもの通りだった。
「……今のは」
幻覚？ それとも本当に今あったことなのか？
一人止まっている俺をいぶかしめな目で人が見た。
自然と息が上がっていくのが気持ち悪くて首を軽く締める。
そうすると赤い彼女の後ろ姿が脳裏に浮かぶ。
そうだ、俺は…………
普通に生きてはいけない人間だったのだ。
楽しく生きては駄目だ。
この罪を。
彼女を助けられなかった罪を。
償わなければいけないんだｰｰｰｰｰｰｰ。
再び目を開け、決心の一歩を踏み出した。
そんな様子を見ていた蛇が嘲笑する。
そして何かを言い残してうごめいて、
暗闇に消えた。
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麻里佳(プロフ) - まっつんさん» その点につきましては本当に申し訳ありません……リュウは主人公をカゲロウ デイズに接触させ、この“エピローグ”の後主人公がリュウを助ける、という設定だったんですが。キャラを全く活かせられませんでした。作者が未熟で稚拙のせいです、すいません。 (2014年5月13日 23時) (
レス) id: ccf5eded65 (このIDを非表示/違反報告)
まっつん - リュウって子、何だったんでしょうか…;; (2014年5月12日 8時) (レス) id: fe049b1df2 (このIDを非表示/違反報告)
麗菜(プロフ) - 最後に謎がまた深まるってのがいいですね！(￣∀￣) (2014年5月1日 17時) (レス) id: 2638fe19db (このIDを非表示/違反報告)
麻里佳(プロフ) - 悪者ヒーローさん» 女神や←やっとテスト終わったwwww残念なイケメンとか本当、私好きなんだよね(( テンションが高いんだね！←どやぁ((((( (2013年12月13日 17時) (レス) id: 7611dc7046 (このIDを非表示/違反報告)
悪者ヒーロー(プロフ) - (微笑← ですよねww(( アリババwwwwwアリババは残念なイケメンだと思う(真顔← 赤司様はいつも最高なのさっ♪←どうした なん…だと…!!??(ﾟДﾟ)← (2013年12月12日 16時) (携帯から) (レス) id: 4ed9f42421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麻里佳 | 作成日時：2013年11月3日 20時
