俺たちの主は天然タラシです2

79話 ページ35

〜明石side〜


明「すれ違ったっちゅうことですか？」

『そうそう。』



自分、勝手に主はんが一人っ子やと思ったんやけど

まぁ〜実質一人やし、間違ってへんけど。



にしても…




明「なんかあります？そんな悲しい顔して」

『！！』



自分がそう聞くと、主はんは気まずそうに目を逸らした。

いや、もうバレバレやねん。

ほんま、主はんは嘘が下手やんな。



明「まぁ、ようわからんが」


膝の上に寝転がったまま、手を彼の頬に当てた。




明「自分は主はんの笑顔の方が好きですわぁ。そんな顔じゃあ、蛍丸達も悲しみますよ？」

『…ふふっ、そうだね。短刀達を悲しませると保護者組が怖いし！』




色々想像したのか、段々と顔が青ざめていく。

主はん、蛍丸はあの容姿でも大太刀やで？←

もはや短刀組に入れられてるやん…




明「その怖い保護者組に自分も入ってますの？」

『うーん……いや、明石は違うかな！』

明「じゃあ、主はんの中で自分はどーゆう立ち位置なん？？」




彼は少し悩んでから口をゆっくり開いた。





『頼られる存在、かな？』

明「！！……それは困りますわぁ。笑」

『え、何で！？』



そんなん言われたの初めてやで？



明「自分はやる気ないことが売りですからぁ。」



さすがに戦の時はしゃーないけど、それ以外で頼られるような存在ちゃうんやけどなぁ。



『ふふ、違う違う。そういう頼れる存在じゃなくて！』

明「ん？」



瞑っていた目を開けると、主はんの顔との距離は10cm未満。





『居てくれるだけで心強いの。だから、たまにはこうして隣にいてね！』ﾆｺｯ

明「………」

『え、ちょ！何で顔隠すの！？ん？寝た？明石〜』









はぁー……ほんま、困った主はんだわ…





『あれ、明石耳赤いけど…？』

明「そーゆう体質やから、気にせんでええんやで。」

『お、おう…ならいいけど？』




こんな姿、さすがに蛍丸達には見せられんな。

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