俺たちの主は天然タラシです2

70話 ページ25

〜一期side〜


弟たちの悲鳴が聞こえたと思ったら、鶴丸殿の仕業でしたな。


鶴「いやいや主も共犯だぜ！？なんで俺だけ正座説教2時間コースなんだ！？」

一「いえ、主殿は悪くありません。」ｷﾘｯ

鶴「差別！！！泣」



いいえ、これは仕方の無いことです。




ーーー『ご、ごめんね一期……ただ、落とし穴昔からずっと憧れて……ｼｭﾝ』

ーーー「「「(キュンッ///////)」」」




あんな風に言われたら責められるわけないじゃないですか！？


弟たちも主殿がやったのならむしろ嬉しいと言ってましたし←



一「いいですか、鶴丸殿？弟たちに怪我させたら次こそお覚悟ですよ。」

鶴「いやもうこれ十分お覚悟だろ。もはや足感覚ないんだが…」(ﾎﾞｿｯ)

一「ん？(黒笑」

鶴「ひぃぃっ」





・




秋「おやすみなさい、いち兄…」


弟たちを寝かしつけ、皆眠ったことを確認し部屋を出た。

少し喉が乾いたような…。

部屋に帰る足の向きを変え、台所へ向かった。






ｶﾞﾁｬ…ｶﾞﾁｬ


一「誰かいますか？」

『い、一期？』




…主殿？？



一「こんばんは。まだ就寝されてないのですか？」

『うん、眠たくなくて。一期は？？』

一「そうなんですね。私は少し喉が乾きまして。」



わざわざ来る程喉が乾いたというわけでもなかったのですが、主殿に会えたことは幸運ですな。



一「何か作ってるのですか？」


ふと見ると、料理の道具や材料などが置いてある。

それに甘い香りも。




『あ、バレた？ふふ、これはケーキだよ。明日皆に食べさせたくてね。』

一「けーき…？？」



異国のものでしょうか？

聞いたことがあるようなないような…



『(なにその言い方可愛すぎかよ)え、えっと…簡単に言うと甘味だよ！すごく美味しいから！』

一「それはそれは、楽しみにしています。ですが、なぜ急にけーきを？」




私は主殿の次の一言で手に持ったコップを落とすことになる。





『日頃の感謝って感じかな？明日はここに来て半年の日だからね。』ﾆｺｯ



・
・
・
・
・




ﾊﾟﾘｰﾝ←

71話→←69話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す