励し。 ページ24
来る途中、曇天だった空は遂に崩れ初め大雨が降り出した。
夜に山道を歩く事は愚行じゃ。
と、龍尾家のお祖母様に告られ私達はその日、龍尾家に泊まる事となった。
でもよくよく考えたらさ…
コナン君に、服部平次君、小五郎さんに、私だよ？
会話が成立しないのでは？
『…(なんで私、行こうって自分から動いたのか？)』
別に服部平次君やコナン君が居るのに…――
「A姉ちゃん？」
『ん？どうしたのコナン君。』
「ご飯、準備できたって呼びに来たんだ…」
そっか、ありがとうね？とコナン君の言葉に返しながら、立ち上がった。
「元気、ないね？」
『ん、景さんにお礼を言われたでしょ？』
確かに、見つけたのは私かもしれない。
『でも私が救急車や、警察を呼んだ訳じゃないんだ。』
思い出した記憶。
それは、状況に固まり動けなかった情けない自分だ。
『全部夫のお陰だよ。』
私は、ただ何となく崖下を覗いただけ。
『だから、お礼を言われる様なことは何もしてないんだ。』
自分の事で、手一杯だった。
苦く笑って話す私に、でも最初はA姉ちゃんが見つけんでしょ？と、コナン君。
『そうだけど、』
「なら、A姉ちゃんのお陰でもあると思うよ？」
A姉ちゃんの旦那さんは、別の所に居たんでしょ？と話す彼に頷いて一つ、また一つとモヤモヤした感情をコナン君が答えを見つけて晴らしてくれる。
小学生の彼に励まされるって、いい年齢の癖して情けない話である。
安室さんが聞いたら鼻で笑いそうな案件では無かろうか？
「A姉ちゃんはもっと人を頼っていいと思うよ？僕も含めて、あの警部さん達だって皆A姉ちゃんの味方だよ？」
告げたコナン君の言葉、とても今の私の状態にクルものがあった。
『ありがとう、コナン君。』
小学生に頼るだなんて、私もまだまだだと。零したのは、仕方がない。
「それに、【平次兄ちゃん】も沢山協力してくれるよ！」
って、聞いてたのか服部平次君。
『服部平次君って実は忍者の家系なのかな？』
「んな訳あるかいッ！」
あ、居たんだ…やっぱり。
「しもたッ」
『別にいいよ？…引っ掛けるようにしたのは私だし。』
それに、子供に頼るダメな大人だけれど宜しくね？と、改めて自己紹介を交わしたのは仕方がない事。
『そう言えば服部君って、和葉ちゃんが好きなのね？』
「はァッ！！？」
地味な仕返しは許されたい。
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るるあ（掛け持ち常習犯）(プロフ) - 完結になってますがこれで終わりなんですか？続きがとてもきになるのですが…もしいつか更新されるならそれまでずっと待ってます!この作品の風見さん大好きなんです☺️ (6月25日 12時) (
レス) @page44 id: ea72077504 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか？ (5月18日 18時) (レス) @page44 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
ブルードーナツ(プロフ) - この作品が好きすぎて何回も見返してます！ 次の更新楽しみにお待ちしてます！頑張ってください (2022年7月10日 23時) (レス) @page44 id: e782ba2d12 (このIDを非表示/違反報告)
うぇ - 凄く面白くてすぐに読み終わってしまいました。脳死するまで周回してます。私は風見推しなのでこの作品に出会えてマッッジでよかったです好きです。表示が終わりになっていますが、気が向いたらでいいので更新してほしいなぁとかなんとか…。とにかく待ってます！好き！ (2022年5月31日 10時) (レス) id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
ningni(プロフ) - めっちゃ好きです！１日で全部読んで読み返すくらい好きです！楽しみに待ってます！ (2021年1月6日 18時) (レス) id: 477bda61c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：喜怒哀楽は見切り発車
| 作成日時：2020年11月30日 16時
