違う。 ページ5
俺が所属するサッカー部は
割れんばかりの黄色い声援の中、練習が行われる。
イケメン率が高すぎるのも考えものやな。
『重岡ちょっとボクシング部行って30発ぐらい殴られてきてよ』
赤「なんでっすか！？」
『私の耳のためだよ！！』
赤「理不尽やぁぁ！！」
しげに八つ当たりする俺の好きなA先輩は、声が高くない。
俺は先輩の声の方が落ち着いとって好き。
『もぉぉぉみんな目を覚ましてよこいつただのアホだよぉぉぉ』
赤「アホな子ほど可愛いくせに♡」
『お前もう外周行って帰ってくんなよ…』
休憩になったら、A先輩がみんなにドリンクとタオルを配る。
この作業すら難しそう。
それぞれのファンが集まってくるから。
青「Aーこっちー」
『はいはい、ちょっと通してねーごめんねー！
流星、今日いつもより汗かいてるからこまめにこれ飲んでね！
あとストレッチ念入りに！』
青「分かった、ありがとう」
自分と自分の周りに集まるファンをあしらうのにいっぱいいっぱいで
これまで全く気づかへんかったけど
A先輩は、よく見とるしよく考えとる。
選手1人ひとりのコンディションとか、必要なメニューとか。
『照史、ちょっと太りすぎ！
体重いんでしょ、ファンの子達がくれるお菓子美味しいの分かるけど
カロリーの調整くらい自分でできなきゃダメだよ？』
橙「食べた分動くもん！」
『食べるならお菓子減らして
ささみとか卵とか…ああもう、またなんか作ってくるからそれ参考にしな！』
橙「わーい♡」
アホみたいにクッキーとかドーナツとかおしつけてこようとする
香水と化粧バリバリの、周りの女子とは違う。
女「ねぇ、望くん！
これ食べてー！」
女「あーんずるい！
私のももらってー？」
桃「悪いけど、そういうのいらん。
俺マネージャーんとこ行くから離れて。」
こんな対応でよう王子様って騒げるよな、女って。
1人を除いて。
『あ、小瀧くん！
はい、ドリンクとタオル！』
俺好みの、水が多めのドリンク。
自然な優しい匂いがする、やわらかいタオル。
この人だけは、違う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1252人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふーか。(プロフ) - このあと二人はどうなったんですか気になります。でも私このお話大好きです。一人部屋で小瀧さんにやられました。ﾔﾊﾞｲﾃﾞｽｷｭﾝｼｼｿｳﾃﾞｽ WESTのこういうやつ楽しみにしています。 (2020年1月19日 14時) (
レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
ピンクジャス民 - これからも更新頑張ってください! ファイティン~`・∀・´ (2019年5月27日 1時) (レス) id: 03ea0da012 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nonsuke
| 作成日時：2019年4月1日 15時
