モブ男 41 ページ43
『やめろ！！！！』
目の前にいる黒ずくめの男が火がついたマッチを水溜りのように広がった油に落とす。
必死に縛り付けられた手でもがいて叫ぶ。
瞬く間に火が広がり吹き飛ぶような爆発を起きた。強い光に包まれた。
『…ﾊﾊ』
はぁ、馬鹿じゃん、さようなら
「カット！！いや〜Aくんはいつもいい表情するね〜！」
『ありがとうございます。素晴らしい監督に褒めていただけて光栄です』
「それはこっちの話だよ！君みたいなカリスマに溢れた次世代スターのＭＶ撮影ができるなんて最高だ！」
『いやいやそんな…』
今日は新曲のＭＶ撮影に来ている。本物の火を使うなんて、俺みたいなビビリが耐えられると思っているのか…！？
Cherryらしからぬ治安悪めな曲で結構インパクトが強くなりそうだ。ダンスも力強くてかっこいい。
「それじゃあ次は零くん単体の撮影にいこうか！」
「はい、よろしくお願いします」
そう、先程の黒ずくめの男は零くんだったのだ。
以前この撮影の話をした際、撮影に零くんが友情出演したいと自ら名乗りをあげてくれた。治安が悪いなら一人でそんなことはさせられないとか言われた。なんか守られちゃった。
美しく笑う零くんが妖しさを一層増しスタッフさんも俺も一瞬で瞳を奪われた。カメラさん、ボーッとしないでちゃんと撮ってあげてくれ。
ヤンキー座りもニヒルな表情も全部かっこよくていつものおじいちゃんみたいな口調を感じさせないほどだった。それはズルすぎないか零くん。俺のMVじゃなくて零くんのソロMVみたいになるじゃんか。
「いいね零くん！次はもう一度Aくんと撮影するよ！」
メイクチームやコーディネートチームが一斉に動き俺たちの容姿を整える。仕事がとんでもなく早い。プロってさすがだなぁ。
廃墟に自然光が差し込んだ神秘的ながらもどこか不安を感じさせる場所にこんな俺と美しいブラックスワンみたいな零くんが二人で撮影って俺今日の終わりの方生きてるかな？零くんの美しくしさにやられて廃墟にふさわしい廃人みたいになって塵になってないといいけど。
「くく、なぜAくんが緊張しているのかえ？」
『いや、だって零くんが綺麗すぎて』
「おや、それはお主のほうじゃよ。我輩が主役より輝いてしまっては可笑しいじゃろう。我輩はお主がいま世界の誰よりも美しいとおもうぞい」
口説かれた気分になって、なんだかもどかしくて青空を見た。
やっぱり、生きてないかも。
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モコ - 続きが気になります！！！！！！！ (2022年9月23日 2時) (
レス) id: 5f0d0fbbc6 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン(プロフ) - 続きはどこですかあああああああああああああああああああああああ (2022年6月7日 17時) (レス) id: 526f681ea8 (このIDを非表示/違反報告)
KOT(プロフ) - この小説を読んでいただき誠にありがとうございます！朝起きることができているようで何よりです！(*^^*)夢主くんの過去も詳しく綴っていくのでお楽しみに！(*´`) (2020年4月16日 14時) (レス) id: b280d5f2a2 (このIDを非表示/違反報告)
優蘭(ウルフ・ローガ) - 夢主君の過去がこうなると気になって朝も寝れません…それからこの小説とても面白いくて大好きです(^^)更新は自分のペースで頑張ってください！それから体調管理もしてくださいね^ ^他にも色々ありますがまずは自分の体調を崩さないようにして下さいね（＾_＾） (2020年4月15日 0時) (レス) id: 0f23ffd4a7 (このIDを非表示/違反報告)
KOT(プロフ) - 理寧さん» 読んでいただきありがとうございます(*´`)最高ですか！嬉しいです！(=^^=)応援ありがとうございます！頑張ります！ (2020年3月25日 17時) (レス) id: b280d5f2a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：DD | 作成日時：2020年3月21日 17時
