【ヘタリア】生徒会長の座奪います！

第７話　『アーサー・カークランド』 ページ8

｢ここが生徒会室だ。覚えとけよ｣

貴｢ありがとう｣


中を覗いてみれば
設備は充実しているようで
ソファーやテーブル
ティーポットなども置いていた


　｢で、生徒会室に用あったのか？｣

貴｢生徒会長を見ようと思って｣

　｢俺が生徒会長だが･･･｣

貴｢は？｣


この日一番の驚き
朝の警報器より何十倍もの驚きだ


貴｢じゃぁ、お前が
　 『アーサー・カークランド』･･･？｣

英｢なんだ名前知ってんのか｣


こんなに喋って
案内までしてもらって気づかないとは･･･

もっと厳つい奴かと思えば
眉毛を除けばそれなりのイケメンだ

しかしこの学校はイケメンが多いな
外国人が多いからだろうか


貴｢俺はここの生徒会長の座を奪いに転校してきた！｣

英｢はぁ！？｣

貴｢噂ではこの街一番のヤンキーだったそうだな･･･
　 そんな奴から生徒会長を奪えば楽しそうだろ？な？
　 俺が生徒会長になるからくれよ｣

英｢すごく意味が分からない｣

貴｢なんだと！低脳だな｣

英｢誰が低脳だバカ！！
　 そもそも俺はヤンキーじゃねぇ！｣


お互い睨みつける
相手の顔をみる限り私の情報は間違ってないはずだ

流石、街１番のヤンキーと言われただけある
この顔を見れば誰でも逃げるだろう


　｢ヘイ！アーサー！！ちょっとソファー貸してくれよ！｣


ドアが壊れていないか
心配するレベルの勢いでドアが開く

見れば校則違反しまくりの眼鏡をけたた男子生徒だった


英｢お前は何度言ったら分かるんだ！
　 正式な生徒会委員じゃないのに馴れ馴れしく入るな！
　 ここはお前の遊び場じゃねぇんだぞ！｣

　｢えぇーいいじゃないか！
　 たまに仕事だって手伝ってるんだし！
　 で、そこの君誰だい？｣


とんでもない早口野郎が来た
しかし滑舌は良く、あれだけの早口ですべて聞き取れた


貴｢俺は笹原佑樹だ。｣

米｢アルフレッド・F・ジョーンズ！
　 よろしくなんだぞ！！｣


こんな無邪気で明るい、いい奴そうな人が
何故こんな生徒会室にノコノコの入って来れるのだろう

しかも元ヤン会長を呼び捨てとは
よっぽどの度胸の持ち主か天然かのどちらかとしか思えない

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