【ヘタリア】生徒会長の座奪います！

第10話　『ちょろい』 ページ11

日｢なんでここにいるんですか！！
　 男子校ですよ！？男子しかいないんですよ！？｣

貴｢わ、分かってるって･･･｣


２人と別れたあと
私は菊に連れられバルコニーに連れてこられた

バルコニーからは学校が見え
結構いい景色だ

なのに･･･


日｢貴方は仮にも女性なんですよ！？｣

貴｢『仮にも』とか酷すぎる｣


私が思っていたとおり
菊のお説教タイムだった


日｢Aさんの事でしょうから
　 くだらない理由でもあるんでしょうけど･･･｣

貴｢生徒会長の座を乗っ取りに来た｣

日｢は！？その為だけに男子校に！？｣

貴｢楽しそうだろ？｣


そう私が言うと
菊は頭をかかえてしゃがみこんでしまった

大体予想はつく
私に言う言葉も出ないのだろう


日｢はぁ･･･生徒会長はアーサーさんですよ？
　 かないっこないですって･･･｣

貴｢なぁ、菊の言うことなんでも聞くから
　 みんなには黙っててくれるか？
　 菊が好きなコスプレでもなんでもするからさ｣

日｢こすぷれ！！！｣


しゃがみこんで下を向いてしまっていた菊が
『コスプレ』と聞いたとか
目を輝かせ勢いよく顔をあげた

･･･ちょろい

菊はアメリカにいる頃から
日本のアニメが好きだったらしく
衣装も手作りだったり
イベントに参加したり
いろいろしていたのを私は覚えていた


日｢いいですよ！黙っててあげます！
　 その代わりホントになんでもするんですね！！｣

貴｢おう｣

日｢男装してください！｣

貴｢今してるじゃねぇかよ｣

日｢後日、漫研部にお呼びしますので！
　 さ、夜は冷えますし中に入りましょう！
　 部屋どこですか？案内しますね！｣


ダメだ。
私の話聞いてない


貴｢ボヌの一緒の部屋らしいけど･･･｣

日｢えーっと？ぼぬ･･･？｣

貴｢フランシスな｣

日｢じゃぁ５０２号室ですね｣

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