30話 ページ33
このままずっとステージに居たかったが、体力も限界の為、程々にして演奏を終了する
お客さんからたくさんの拍手や歓声を受けて、お辞儀をしてステージから降りる
あ〜〜もうめちゃくちゃ楽しかった！！！！
あんな風にお客さんと一緒に盛り上がりながら演奏をしたのっていつぶりだろう
早く片付けたら次の演奏聞けるかな！出店もたくさん回ろう！！いえーーーい！！！お祭りって楽しい！！
そんな興奮を抑えきれぬまま、舞台裏でバイオリンを片付けていると、ふと、何かにこちらを見つめられているような視線を感じる
それにビックリして体を硬直させれば、次に訪れたのは衝撃だった
背後から拘束されるように体を密着させられ、さらに口元を手で抑えられている
極めつけに、首元に当たる冷たい金属の感触
「…大人しくしぃや。今から基地まで連行させてもらうで」
そう言って耳元に直接かかる吐息と声
私の喉から、ﾋｨっと小さく声が漏れる
…………えっ私殺されんの？？？
人生終了ムーブですか？と思ったその瞬間
そこでふと気づく。この声、聞き覚えが……
「へ、変に動いたら、この首、掻っ切るで」
『………は、』
……ゾムしゃん！！？！？(ビックリして心の中で噛んだ)
忘れもしねぇこの声！！！！ゾムさんじゃねぇか！！！？！
いやまぁ現実的に考えてそんなわけは無いんだろうけど！！突然推しと出会っちゃった！？というこの感じ、久々だなぁ……
なんか一周まわって冷静になってきたので、一旦落ち着いて考察してみよう(依然首にナイフが当てられたままだが)
彼はゾムさんではないだろう。彼似の誰かだ
何度かあったケースとはいえ、わざわざ私に襲いかかる刺客がそんなピンポイントでゾムさんなはずが無いのだ
また、グルッペンさんが総統になった今、おそらく軍に所属してるであろう彼がこんな所で私に話しかける(襲いかかる)わけが無いだろう、うんうん
「あ、…お、俺はゾム。この国の軍人や。その、我が総統の命令により、お前を軍まで連行させてもらう。拒否権はないで」
…いや、やっぱゾムさんやないかーーーい！？！！？
そう言って私を横抱きにするゾムさん
ん？横抱き？何故？？？
…あれ…そういやなんか体に力が入らな……？
パニックになっていた意識も、ゆっくりと、何も考えられなくなる
最後に私の目に映ったのは、ニヤリと笑うゾムさんの顔だった
え、やば最高じゃん
オタク、冥利に尽きる……
暗転
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はゆり - エーデルワイスと言ったらあの曲が流れてきますねぇ。結構あのお話好きなんです！まぁそんなことよりもお話ものすげぇ面白いです！これからも頑張って下さいましぃ (2023年5月1日 21時) (
レス) @page10 id: 6422253908 (このIDを非表示/違反報告)
年中微熱(プロフ) - 兎どんさん» コメントありがとうございます！兎どんさんの気持ちがこもったコメントを読んで心が暖かくなりました。この作品を読んでいただき本当にありがとうございました。第二シーズンの方でもよろしくお願い致します！ (2019年11月8日 18時) (レス) id: 81e47a6c6b (このIDを非表示/違反報告)
兎どん(プロフ) - 1シーズン目、全て読ませて頂きました！とても素敵なお話をありがとうの気持ちでいっぱいです…。箱推しなのですが強いて言うなら3強が好きなんですが、これを読んでると総統様一筋になりそうなレベルで苦しいですw 2シーズン目を楽しみにしています！！！！ (2019年11月8日 12時) (レス) id: 292a211385 (このIDを非表示/違反報告)
年中微熱(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» コメントありがとうございます。これからも好きと思っていただけるよう精進してまいりますので、続編でもどうぞよろしくお願い致します。 (2019年11月4日 19時) (レス) id: 81e47a6c6b (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - はぇぇぇぇええええ、好き（） (2019年11月3日 20時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：年中微熱 | 作成日時：2019年9月29日 3時
