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[389]come back −悠斗side− ページ37
その表情が読めない。
妹が今、どんな気持ちで…どんなことを考えてるのか
・
本当に記憶が戻っているのだとしたら
それはよかったのか、悪かったのか
それがA幸せを齎すのか不幸を齎すのか
わからない…
悠「…。」
しかもこれは
俺達だけの問題じゃない。
ただ記憶が戻ったって…
本人もあいつらも苦しむハメになる可能性だって十二分にある。
・
「…兄貴？聞いてる？」
・
"兄貴"
懐かしい響き
以前は"お兄ちゃん"と呼んでほしかったのに
今となってはこっちの方がしっくりくるなんて…な？
「俺の都合で散々振り回して悪かった。ごめん」
膝に手を当てて、体を折るようにして謝罪の言葉を述べた。
・
悠「…。」
・
流、だ。
流が…戻ってきた。
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作者名：杏仁 | 作成日時：2012年5月31日 18時
