【気象】男装、始めました。 Part9 (ページ35)

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[387]三十六歳の反抗期ページ35

ー悠斗sideー

・

何も知らないAと

それをいいことに、母親ぶる母さん。

それを苦しそうに見守るしかできない父さん。

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母さん、貴方はなぜ、何も無かったような顔をしていられる？

あなたの知らないところでつらい思いをしている人がたくさんいるっていうのに。

なぜそんな涼しい顔をしていられる？

・

母「よかったわねぇ悠斗？」

・

こちらを見ることもしないまま言う母さんに、適当に対応した。

36歳にして反抗期か、俺は。←

子どもっぽい自分に呆れるけど、今更へこへこする気にもなれない。

・

「ごちそうさまでした。」

・

右隣にいたAが食事を終えて席を立つ

と、その時…

「―――――」

・

Aが、前に座っている母さんたちに聞こえないくらい小さな声で呟いた。

・

悠「え？」

・

その内容に驚いて思わず聞き返すけど、Aは思い切り知らん振りした。

・

「ではお父さんお母さん、私部屋に戻ります。おやすみなさい」

母「ええ。おやすみなさい」

父「おやすみA」

悠「あ…じゃあ俺も」

Aの後を追うようにして部屋を出た

。