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[380]華のある方法で ページ28
ー社長sideー
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飛び出して言った流くんを追うこともせず、ゆっくりと3階のVIPルームへと向かう。
部屋の扉を開くと
席にも着かず、床に座り込んで肩を震わせている流くんの後ろ姿があった。
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ジャ「決心はついたかい？」
「しゃ…ちょ…っ」
すっかり赤くなった目で私を見上げる。
柄にもなく、しゃくりあげて…頬に沢山の涙を伝わせながら。
ジャ「…戻ってきてくれるね？」
こくんこくんと、何度も頷く流くん。
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やっと言ってくれたね。
待ってたんだよ、ずっと。
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なんてったって君は、僕んとこの大事な稼ぎ頭なんだから、ね？
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ジャ「問題は…戻り方だね」
「戻り方？｣
奇妙なことを言う私に、まだ涙の止まらない瞳をこすりながら聞き返す。
普通なら、公式に記者会見を行って戻るのが一般的だろう。
けど…
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ジャ「華のない戻り方は、君に似合わないからね？｣
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作者名：杏仁 | 作成日時：2012年5月31日 18時
