【ダンキラ!!!】コーチ科のお人形さん【TOXIC】2nd (ページ23)

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72話ページ23

sideA

戎｢お盛んだねー。｣

ケラケラ笑ってるんですが、

普通、父親ってそんな反応ではないのでは？

シキ｢…｣

翼｢Aちゃん可愛かったー？｣

シキ｢…はい…とても…｣

何を質問してるんですか！？

戎｢パパの手、冷たい？｣

ひんやりしてます…

A『医師とは思えないほどに…』

戎｢さっき、キンキンのビール取り出したからかな。｣

なるほど…

A『プリン体ってご存知ですか？』

戎｢ビールが悪いわけじゃないよ。｣

そうだとしても。

A『パパ…』

戎｢…！なぁに？｣

ホントだ…嬉しそう。

A『普通の父親ってケラケラ笑ってないと思います…』

戎｢そりゃ、シキくんを信頼してるからね。見るからにゾッコンだし、幸せそうだし。Aが好きだった塾の先生は止めたけど。｣

なっ！

A『パパを見てるから大人でカッコよく見えただけです！』

こんな医者なのに煙草とビールを愛してる家だと何も出来ない男よりかは！

戎｢あいつ絶対女癖どころかロリコンだって。お迎え行った時ビビっと来たね、コイツはやべーって。｣

そういうもんですか。

シキ｢…プリンセスって好きな人居たんですね。｣

A『パパみたいなダメな大人を見たら誰だってカッコよく見えたんです。』

戎｢パパだってしっかりしてるよー。｣

A『家だと何も出来ないじゃないですか。』

翼｢娘Loveだしねー。｣

そこは良いです。別です。

A『夕飯はー？』

翼｢出来たよー。食べよー。｣

2人で片付けしてます。

A『ママはなんでパパと結婚したんですか？』

翼｢…運命だと思っていたの。同じ日に生まれてその日に出会って、好きになったの。｣

へー。

翼｢でも、パパは徐々に私に興味なくして、私もパパに興味無くなったの。｣

わを。

あんなにラブラブなのに？

翼｢…でね、Aちゃんが生まれた時にはもう冷めてたの。｣

初耳です。

翼｢私にそっくりな子どもが出来たの、目はパパだけど。｣

A『私そんな死んだ魚みたいな目ですか？』

翼｢目の色だよ！｣

あぁ、なるほど…

翼｢で、おばあちゃんに預けたらこーんな敬語話す子になっちゃった。｣

私のルーツはおばあちゃんだったんですか！？

翼｢あと、Aちゃんね、おばあちゃんに裁縫習ってママとパパのお人形さん作ったの。｣

そうなんですか？

全然覚えてないですが。

翼｢…私の一生の宝物と戒めよ。｣

私の過去に一体何が。