28話 ページ29
sideA
結局、論争には負けてしまいました。
シキ｢プリンセス〜♡｣
ご機嫌です。
A『なんですか。』
シキ｢言ったでしょう、プリンセスを目一杯愛します。｣
お昼寝は？
A『何するんですか？』
シキ｢ンフフフ…ボクが目一杯愛するなんて1つしかないでしょう。｣
知りませんが。
シキ｢ああ…なんて神々しいんでしょう！｣
新作を着させられました。
シキ｢流石はプリンセス！これも今度の撮影会のプランに入れましょう！｣
服に神々しいとかあるんですね。
シキ｢どうしてプリンセスはこんなにも愛おしいんでしょう。｣
知りません。
シキ｢プリンセスが永遠にボクのものになって、ずっとボクの服を着ていて欲しいですね。｣
難しい話ですね。
シキ｢プリンセス？｣
A『私だって歳を取れば、貴方の作品に相応しくない風貌になるでしょう。』
誰がか私を着せかけのお人形さんと言った。
そしたら、彼にいつまでも愛される事でしょう。
でも、私は御生憎様、人間です。
シキさんがおもむろに抱きしめました。
A『シキさん…？』
どうしました？
シキ｢プリンセス、ボクは貴女を人形として扱った事はありません。貴女が着てこそ完璧な最高傑作になるとは言いました。けれど、貴女自身をモノとして扱った事はありません。｣
悲しそうな顔をしないでください。
シキ｢貴女は人形でもマネキンでもありません。｣
マネキンは初めて言われましたけど…
シキ｢ボクは人間としてモデルとして貴女を愛しています。｣
？
A『ありがとうございます…？』
シキ｢プリンセスには遠回しでは伝わらない事を忘れていました。｣
怒りますよ？
まるで私が理解のない人間みたいじゃないですか。
シキ｢ボクは貴女を心の底から愛しているんです。所謂ゾッコンというものです。｣
わを。
A『とても驚いてます。』
シキ(普通の人からすればただの真顔ですけど。)
A『こういう場合はどうしたら良いんですか？』
告白なんて初めてです。
シキ｢ボクを拒むなら返事はＮＯですね。｣
整った顔が迫ってくる…!!
ぎゅっと目を閉じてしまいました。
シキ｢ソラくぅんは突き飛ばしたのに。｣
A『…だ、だって…あれは……』
シキ｢言い訳は美しくないですね。｣
う、五月蝿いです！
シキ｢ンフフ。プリンセスもボクと同じ気持ちみたいですね。｣
柔らかいものが触れる感触を覚えたのは、その声が耳へ伝わったとほぼ同時でした。
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桜無糖(プロフ) - シキくん推しなので！！うれしいです！！！ありがとうございます！ (2019年8月6日 1時) (
レス) id: 83b6b600e9 (このIDを非表示/違反報告)
カードキャプター(プロフ) - TOXICの小説がきてくれてめっちゃ嬉しく思います！！！！シキくんと創真くん最推しで！ありがとうございます！！頑張って下さい！ (2019年6月12日 0時) (レス) id: c02ac860ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペテン師 | 作成日時：2019年6月11日 12時
