月光 (ページ16)

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第16話 * 急がなきゃページ16

-大野智-

急いで楽屋を出たおいら。

目指すべきは屋上。

智「なんで局ってこんなに広いの!!」

早く行かなきゃいけないのに。

急がなきゃいけないのに。

この無駄にでかいテレビ局を全力で走った。

途中、何人かのスタッフに会ったんだけど。

そんなのどーだっていい。

構わず走った。ただひたすらに。

やっと屋上に着くと、鞄からしまっておいた
シャツとネクタイを取り出し着替えた。

そしてパーカーを羽織る。

最後に闇リミッターを付け、準備完了。

闇リミッターはおいらには欠かせない
闇の能力を制御する装置。

ブレスレットタイプだよ(笑)。

これがないとおいらは...。

まぁ、その話はまた今度。

普通のリミッターはネックレスタイプで
いつでも能力が使えるよう普段から身に付けてる。

なぜおいらにリミッターが必要なのか。

これもまぁそのうちね。

領「待ってろよ、暁」

おいらはテレビ局の屋上から勢いよく飛び出した。

なぜ瞬間移動を使わないのって？

その前になんでおいらが
瞬間移動使えんの知ってんの？

あぁ、真人に聞いたのね。

瞬間移動ってのはね
言ったことある場所にしか飛べないの。

御倉町の三番倉庫とか行ったことないもん。

だから走るしかないの。

しばらく行くと
町を走り回るメンバーを見かけた。

なにしてんだろう。

まぁ、今はそれどころじゃないからな。

おいらは再び夜の東京を走り出した。

三番倉庫へと向かって。

To be continued ... 。

-おまけ-

智「真人ー、なんでおいらが瞬間移動
出来ること言ったのさー。」

真人「え？俺言ってないけど。」

智「え...。」

真人「...。」