リク【芥川兄妹と幼児がお祭りに行く】 ページ21
蒸し暑いと迄は行かぬものの湿った空気は、それでも昼間に照った日差しを思えば大分手心を加えられているように思えた。
蒸れた空気を攫うように吹いた風に乗って、祭囃子の音が聞こえてきた。もうそんな時期かと考える芥川の隣で、銀に抱かれた幼子が身じろぐ気配があった。銀が微かに笑う気配も。
「起きたの？」
「いつもはない、おと」
「お祭りの音だね」
「おまつり……」
子供の脳内に、エリスとの記憶が蘇る。
『去年はね、チューヤと夏祭りに行ったのよ。リンタローったら仕事が忙しいって言って来なかったけど』
『悪かったよぅ！ 嗚呼、私もエリスちゃんとお祭り一緒に廻りたかったなあ……浴衣を着たエリスちゃん、あんなに愛らしかったのに……』
『何か気持ち悪いから今年も来なくていいわ』
閑話休題。二人の会話と銀の言葉だけでは�犧廚雖瓩粒詰廚歪呂瓩此∋匐，肋�首をかしげた。芥川はそれを一瞥し、次に妹が言う事を想像して少し面倒臭そうに眉を顰めた。
「一寸だけ寄ってみようか」
「僕は先に帰る」
「いっしょ」
銀の腕から身を乗り出した子供に袖を掴まれる。強く握られているとはいえ、所詮幼子の力であるので振り払う事は簡単だ。しかし子供に怪我をさせぬ力加減が判らなかった為、芥川の動きはそれで封じられてしまった。
帰路についた現在、この後に予定がある訳ではないが、芥川は祭りの賑やかさと人混みが不得手なのだ。
「……少しだけだぞ」
「ん」
頷いた子供は芥川の袖から手を離した。約束は守る性分の芥川に、�狷輿褐�を返して先に帰る�瓩箸いα�択肢は無きに等しい。
□□□
夏祭りは兄妹の帰路から少し外れた先の公園で開催されていた。公園の中央には紅白を基調として装飾された櫓が設置されており、それを囲むようにして様々な出店が立ち並んでいた。月のない夜に関わらず、頭上に連なる提灯のお陰で灯に不自由はない。
無人の櫓と暖簾を下げ始めた屋台を見渡し、銀は「盆踊りはもう終わったみたいだね」と腕の幼子に語りかけ、子供は意味もわかっていないだろうに頷いた。
ほぼ店終いと云う事だったので、芥川と銀はベビーカステラをひと袋だけ買って帰る事にした。子供は何故か芥川の口にベビーカステラを押し付けるので、芥川はそれをもそもそ咀嚼しながら小さな口でベビーカステラを齧る幼子を見た。手も口も小さいのだな、と改めて思った。
「喉に詰まらせるなよ」
「んむー」
リク【夢主が不審者からお菓子を貰ったら】→←月華さんリク『ゲームにはまった夢主ちゃんが、1時間したら休憩を守らずにずっとしてて、芥川さんに暫くゲーム禁止』
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ロト - こめ(元団子)さん» こめさん、ありがとうございます！芥川兄妹と幼児ちゃんがベビーカステラもぐもぐしながら帰るのを想像したらほのぼので悶えました(笑) (2019年8月31日 17時) (
レス) id: 84710b8cd8 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - こめ(元団子)さん» またリクします！「任務を頑張る芥川さんの為に、銀ちゃんに手伝ってもらいながら、夢主ちゃんがご飯を作る」というお話をお願いします！ (2019年8月27日 12時) (レス) id: 59746b99e9 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - こめ(元団子)さん» こめさん、リクありがとうです！知らない人から食べ物を貰うのは良くないって、本当に思いました。農薬入りのお菓子、怖すぎる・・！夢主ちゃんが食べなくて良かった〜！ (2019年8月27日 12時) (レス) id: 59746b99e9 (このIDを非表示/違反報告)
こめ(元団子)(プロフ) - ダークアリスさん» 了解です！ リクありがとうございます〜 (2019年8月27日 12時) (レス) id: a3e8a2be57 (このIDを非表示/違反報告)
こめ(元団子)(プロフ) - 月華さん» リクありがとうです！ 書きましたけど人のじっとりとした悪意の話に…ww (2019年8月27日 12時) (レス) id: a3e8a2be57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こめ | 作成日時：2019年6月23日 22時
