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「直前まで身に付けていたものは共に転移すると言うなれば、これは�爐發劉瓩箸靴匿瑤┐蕕譴燭蕕靴ぁ�
芥川は腕を組んで外套の裾を掴む子供を見下ろし、同じように敦の手元にある箸に視線をやった。
以前は親子関係にあると言っていたにも関わらず、子供を�爐海讚瓩噺討咫⊃佑箸皸靴錣綿�言いをする。敦はそれを批難しようと開きかけた口を噤んだ。
自身が正しい家族像を知っているわけでもなし、ここで争ってもどうにもならないと早々に悟った為だ。
どうしようもない事なのだ。不甲斐なさに瞳を伏せたとき、敦は自身の腰を……というより、そこから垂れるベルトを見つめる低位置からの視線に気がついた。
「しっぽ」
「ん？ これ？」
尻尾じゃないよ、とは付け加えたが、熱心にベルトを観察している子供には届いていないらしい。敦が試しにちょいと根元をつまんで揺らすと、子供の瞳はそれに従って大きく揺れる先端の金具を追いかけた。
可愛いなあ。敦は眦を緩めた。
視界に迫る灰色の物体。敦は野生動物にも似た俊敏な動作で上体を逸らしそれを避ける。耳は遅れて聞こえてきた風切り音と共に鋭い舌打ちを捉えた。片手を付いて体を捻るように後方に飛び退き、着地と同時に敦は己の眼球を何の迷いもなく蹴り上げようとした芥川を睨みつけた。灰色の正体は芥川の靴下だ。転移される前は室内に居たので靴は履いていない。
「何すんだよ！」
「涙小管を破裂させれば涙も自ずと出てくるだろう」
「手軽に甚振ってくれるなよ。虎の超再生がこの空間でも使えるとは限らないんだ」
「僕には関係の無い事」さらりと言ってのけた芥川を睨みつける。一瞬でも隙を見せればこの男は容赦なく敦に襲い掛かって来るだろう。
もし、共に閉じ込められた者がお互いでなければ、こうも諍う事はなかった筈だ。『如何なる理由で流した涙であれ、此奴に泣き顔を晒すのは御免だ』という思念が、敦と芥川をより意固地にした。
「おとうさん、なくの？」
「否。この虎が泣くそうだ」
「子どもを使うなんて姑息だ……あ、残り十分になった」
芥川は子供に自分らから離れているよう言いつけ、敦と向き合った。敦も姿勢を低くし、芥川の動向を伺うように目を細めた。
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ロト - こめ(元団子)さん» こめさん、ありがとうございます！芥川兄妹と幼児ちゃんがベビーカステラもぐもぐしながら帰るのを想像したらほのぼので悶えました(笑) (2019年8月31日 17時) (
レス) id: 84710b8cd8 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - こめ(元団子)さん» またリクします！「任務を頑張る芥川さんの為に、銀ちゃんに手伝ってもらいながら、夢主ちゃんがご飯を作る」というお話をお願いします！ (2019年8月27日 12時) (レス) id: 59746b99e9 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - こめ(元団子)さん» こめさん、リクありがとうです！知らない人から食べ物を貰うのは良くないって、本当に思いました。農薬入りのお菓子、怖すぎる・・！夢主ちゃんが食べなくて良かった〜！ (2019年8月27日 12時) (レス) id: 59746b99e9 (このIDを非表示/違反報告)
こめ(元団子)(プロフ) - ダークアリスさん» 了解です！ リクありがとうございます〜 (2019年8月27日 12時) (レス) id: a3e8a2be57 (このIDを非表示/違反報告)
こめ(元団子)(プロフ) - 月華さん» リクありがとうです！ 書きましたけど人のじっとりとした悪意の話に…ww (2019年8月27日 12時) (レス) id: a3e8a2be57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こめ | 作成日時：2019年6月23日 22時
