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低体温症なのか常に冷たい芥川の手が俺の頬を掠めるように触れ、寝台に寄りかかっていた俺の隣に腰を落とした。読んでいた漫画を中断し、芥川を見上げる。
「何を諍っていた」
「昼間のこと？ 何かね、仕事観の食い違い」
俺がそう言うと、ぱしりと瞬いた芥川に両肩を掴まれ、ゆっくりと押し倒された。
「え、なに？」
「�狄Л瓩鮖箸辰燭世蹐Α�
「バレてら」
男娼の振りをして擦り寄り、事後、油断しきって眠る標的の胸に狙いを定め、毒が仕込まれた針を刺した。目覚めたらどうしようという不安でドキドキしていて、毒が回って徐々にどす黒くなってゆく標的の顔を眺めながら安堵に息を吐いたのだ。
「どちらだ？」
「ふへっ、ちょ、やめろよ擽ったい」
ゆっくりと内腿を撫で擦られ、こそばゆさに耐えきれず身をよじった。あ、ベッドの下に靴下が。無くなったと思ってた片方だ。
芥川は折り重なるように上半身を倒し、再度「どちらを使った？」と俺に訊ねた。どっち、とは、つまりそういう事を聞かれている。
「俺が下だよ。受け身なぶん楽かなっていう予想は外れたね。腰と尻が痛い痛い。初めてだったし回数重ねれば慣れるのかもしれないけど、できればもう使いたくな……聞いてる？」
俺のシャツの釦を外しにかかる芥川を手で押しのけようとするも、もう片方の手でやんわりといなされ、あっさりと全開にされた。自分でやった癖に何で俺の体みて舌打ちするの？ だらしない腹筋しやがって的な？
「鬱血痕か。忌々しい……」
「そっちか〜！」
「そっち、とは」
「何でもないっす」
芥川は胸を重ね合わせるようにして俺に伸し掛ると、首筋に顔を埋め、すんすんと鼻を鳴らして「風呂に入れ」と不愉快そうな声色で言った。
時計を見る。まだ寝る支度をするには早い時刻だ。
「自分は風呂嫌いな癖に……」
「この匂いは好かぬ」
「はいはい」
わかったから退いてくれ、と言いながら芥川の後頭部をポンポンと叩く。耳の下に柔いものを押し付けられたような感触があった。
「もうあのような手段を取らずとも佳いぞ。僕が鍛えてやる」
「ええ〜……運動にがて」
「何としてでも強くなれ」
□□□
翌朝、自分の耳の下をとんとんと指さした姐さんに「虫に食われておるぞ」と言われた。渡された手鏡で見てみると確かに赤くなっている。痒くないから気づかなかった。
「いつの間に」
「よしよし、薬を塗ってやろうな」
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こめ(元団子)(プロフ) - ドロシーさん» 嬉しいです！ ありがとうございます！ (2019年10月16日 0時) (
レス) id: a3e8a2be57 (このIDを非表示/違反報告)
ドロシー(プロフ) - 好きです。(真顔)普通に自分の好きな小説のタイプにドストライクすぎて怖いくらい好きです。もうもっとヤってもらって大丈夫っす(鼻血)これからも応援してます！更新頑張ってください！ (2019年8月9日 0時) (レス) id: 1a3258aeeb (このIDを非表示/違反報告)
こめ(元団子)(プロフ) - 鯖野郎さん» ありがとうございます どんどんヤります (2019年5月25日 23時) (レス) id: a3e8a2be57 (このIDを非表示/違反報告)
こめ(元団子)(プロフ) - ろもざんさん» 文面にセンスがありすぎて笑ってしまいました。更新はややゆっくりですがこの先もよろしくお願いします！ (2019年5月25日 23時) (レス) id: a3e8a2be57 (このIDを非表示/違反報告)
鯖野郎 - いいぞ もっとヤれ(真顔) (2019年5月8日 21時) (レス) id: df533e69bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こめ | 作成日時：2019年1月14日 14時
