最愛の本丸のはなし (ページ7)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,021 hit

報告書④ ページ7

保護した刀剣男士について

全体的に落ち着いている。
政府職員の対応については個体差あり。
友好的な者、警戒する者、無視をする者、やや暴力的な者…様々。
最初の頃は非協力的な者が多かったが、山姥切国広と面談した後は友好的な者が少し増えた。山姥切国広が他の男士に何か言ってくれたのかもしれない。

男士達だが、報告書②でも記述した通り穢れが酷い。古参の者は顕著だ。

術士と祓い屋が浄化をしたが、半日ほどでまた穢れを纏っている状態になった。
呪具、又は呪術の使用後を全員確認したところ、それらしき痕跡はまるでなかった。

とすれば、穢れの発生源はこの刀剣男士達だ。
原因不明。そもそも自覚はあるのだろうか。

保護した子供について

性別は判明→男(服を着替えさせる時点で確認
年齢は未だ不明
意識も未だ戻らず

簡潔に記せば、干渉が出来ない。

まず、霊力値を測ろうと機械測定を試みるも、エラー表示になった。
次に身体を調べようと様々な調査用機器を使用するも、尽くエラー表示。
栄養素の点滴をしようとしたが、何故か点滴の針が通らない。薄い壁にでもぶつかったような感覚で、無理に通そうとして針が折れた。
試しに政府所有刀剣に思いきり切りかかってもらった。刃は彼の10cmほど上で止まり、それ以上動かせなかったという。無理に続けて破壊になっては元も子もない為、早々に中止。

術士に見せたところ、彼自身に結界が貼られているとのこと。人間の技術では作り出せないであろうとても強力なものらしい。

政府内でこの本丸の資料を探すも、中々見つからない。そもそも資料を見つけたところで、この子供に関する記録が見つかるのか。

また調査が進み次第、新たに報告書を作成する。