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purple side〜
暫くしてエンディングの時間になった。
エンディングだけは立っていないといけないから、望がしげを支えるようにして立っている。
「ではまた来週ー！」
アナウンサーの元気な声と共に生放送は終わった。
『カット！！！』
「お疲れ様でしたー！！」
カットがかかり、WEST全員で観客と出演者達に挨拶しながら、スタジオを後にする。
「……ちょっと、しげ、っ、！」
望の言葉に前を歩いていた俺らが振り返ると、身体を前屈みにさせて望が支えていないと立っていられないような状態のしげ。
「……ふっ、………ふぅ、…はっ、………だいっ、…！」
必死に呼吸を繰り返しながら、しげは俺らに言いたいことがあるように忙しなく口を動かしてるんやけど、その言葉は彼の呼吸でかき消されていく。
「“大丈夫、ちょっと疲れただけ”やんな？」
しげの気持ちを察した照史がそう言うとコクコクと頷いた。
苦しそうに息をしているしげを見ていると、おんぶして楽屋に連れて行ってやりたいけど、しげは多分それを望んでないから。
皆もちゃんとそれを分かっていて、静かに見守っている。
「……も、無、理っ、」
暫くしてからしげはそう言うと、ズルズルと座り込んだ。
しげにつられて望もその場に座り込む。
「しげー？聞こえるか？」
床を見つめて、荒い呼吸をするしげ。
その呼吸もだんだんと弱くなっていってるような気がした。
「あかん、焦点合わんくなってきた、」
しげの顔を覗き込んでいた照史が、しげに声を掛け続けていて。
「俺、マネ呼んでくるわ、」
久しぶりに慌てたような声を出して居なくなった淳太に余計に不安になるメンバー。
まぁ多分、1番困惑してるんはしげ本人なんやろうけど。
「…重岡さん、！」
淳太が呼んできたマネージャーによって、しげは病院に連れていかれた。
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作者名：紗彩 | 作成日時：2024年2月7日 12時
