君の手となり、足となる《桃》*

03. ページ3

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佐久間「 …ごめんね。」


『 いえ、…私こそごめんなさい。』








サクマさんの震えが落ち着いた頃、




私はサクマさんの肩を支えて

部室まで送り届けることにした。








さすがにこのまま放っておけないし、




私も軽くあしらい過ぎたなって

ちょっと反省してる部分もあったから。








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？「 ちょ、佐久間どうしたの。」


佐久間「 ごめんごめん、いつもの…！」








部室に着くなり

佐久間さんに駆け寄ってきた男の人。








佐久間「 …あ、こいつ部員の照ね。」


岩本「 うっす。岩本照です。」


『 どうも…。』








サクマさんは小いなあ以外に

何とも思わなかったけど、




ヒカルさんはすごく背が高くて

高校生に見えない筋肉量。








いかにも、ダンスやってますって感じ。








岩本「 で、この子どうしたの？」


佐久間「 いや、体育館の裏で踊っててさ…
ダンス部、誘おうと、思って…っ、」








そこまで言うと




私に支えられてたサクマさんの身体が

グラッと前に倒れそうになる。








危ない、と思って咄嗟に手を出したら、




それよりも先に

ヒカルさんが慣れたように受け止めてくれた。








岩本「 佐久間、とりあえず休もう。
あと君も… えっと、名前…。」


『 あ… 西村です。
西村、Aと言います…。』


岩本「 ご丁寧にどーも。
Aちゃんも、良かったらこっち。」


『 はい…。』








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倒れたサクマさんのことが気がかりで、








そのまま私はあっさりと




ダンス部の部室に足を踏み入れてしまった。

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