ガラスの靴見つけた（JW） (ページ21)

今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:3,625 hit

デビュー戦　～前日２～ページ21

濵「高野、明日試合やな。どう、緊張しとる？」
と濵田先輩が聞いてきた。

『そうですよね、明日なんですよね～。
正直今の今までそれどころじゃなかったんですよ、
振りを覚えたりすることや、私がいつも気持ちよく踊らせてもらっているので、どうしたら先輩にも気持ちよく踊ってもらえるかを考えるのでいっぱいいっぱいでした。
でもさっきの先輩の一言で急に緊張が・・・きました・・。』
本当に濵田先輩の一言で明日が試合ということが現実味を増してきて、怖くなり足がすくんできた。

濵「俺に気持ちよく踊ってもらおうと・・・？
お前アホか！入部したばっかりで上級生リーダーについて自分の踊りを作るだけで大変なのに、俺のことまで考えとるなんて。
それがお前の踊りが固くなってた理由やな。
あぁもう明日はそんなこと考えんと、モダンもラテンも最初の練習会の時みたいに自分のことだけ考えてまっさらな気持ちで踊れや。
ええか？ダンスはパートナーが華でそれをきれいに躍らせるんがリーダーの腕や。
お前はなんも考えんでええ、自分の踊りのことだけ考え！」

濵田先輩が少しだけ怒ってでも真剣に忠告してくれた。私の踊り、固くなってたんだ・・・。