26. Yside ページ26
3月6日。
りょーに言われて、誕生日サプライズをすることになった、その決行の日。
俺がゆみを外に連れ出して、その間に残りの3人がケーキや装飾を準備して………っていう至ってシンプルな計画。
なんで俺が連れ出し要員になったかは謎。
なぜなら、全ては発案者であるりょーのさじ加減だから(笑)。
散歩と銘打って、近くの土手まで来た。
すっかり日が傾いて、夕焼け空になっている。
ゆ｢よく来るんですか？ここ。｣
Y｢たまーにね。ゲーセンとか行ってもよかったけど、そういうの好きかわからんなー、と思ってさ。｣
芝生にゴロンと寝転がると、ゆみは控えめに隣に座った。
ゆ｢ゆまさんって……“勇気を磨く”って書いて、“勇磨”なんですね。｣
Y｢そうだけど……どうした？急に｣
ゆ｢何となく、思っただけです。男らしくて、カッコイイなーって。｣
Y｢……そうか。｣
Y｢そういえば、前にカズハは“和む葉っぱ”って教えてくれたけど、ゆみってどういう字書くん？｣
ゆ｢“優しい”に、“美しい”です。｣
Y｢“優美”か。いい名前やね。自分で考えたん？｣
ゆ｢はい。いい名前かは、わからないですけど……｣
Y｢俺は、和葉より優美の方が好き。似合ってる。｣
ゆ｢最初は、想像の女の子だったんです。優美ちゃん。｣
Y｢……想像？｣
ゆ｢姿かたちは自分とそっくりだけど、自分より遥かに幸せで、毎日楽しく過ごしている女の子。脳内で作り上げた、ドッペルゲンガーみたいなものです。｣
Y｢そのドッペルゲンガーの名前が、優美。｣
ゆ｢はい。自分が辛くてどうしようもない時、頭の中で考えるんです。優美ちゃんはきっと今も仲良しの友達に囲まれて、楽しく遊んだりしているんだろうなぁ、って。
それで、私は優美ちゃんに言うんです。“貴方が楽しく過ごせるために、貴方の嫌なことは全部私がやってあげるね”って。｣
Y｢そうやって、乗り越えてきたんや。｣
ゆ｢はい。………なんか、悲しい子ですよね。｣
Y｢そんなことないよ。｣
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まゆ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてました！もしよろしければ、続編作って頂きたいです！これからも応援してます！ (2020年3月2日 20時) (
レス) id: 933a65580f (このIDを非表示/違反報告)
雪 - コメントの返信ありがとうございます！分かりました｡我儘言ってすみませんでした。細かい説明までつけて下さり本当ありがとうございます！ (2020年2月26日 19時) (レス) id: 47c1c6a883 (このIDを非表示/違反報告)
木乃実(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます！今後名前についてのエピソードを出すつもりでいて、変更できるようにしてしまうとそのエピソードを書くのが難しくなってしまうと思っているので、このままで行こうと思っています。すみません…これからも読んでくださると嬉しいです！ (2020年2月26日 1時) (レス) id: 01d1c66741 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - とても楽しく読ませていただいています！我儘で申し訳無いのですが主人公の名前を変更できるようにしてほしいです｡大変でしたらこのままでも大丈夫です！更新頑張ってください！ (2020年2月26日 0時) (レス) id: 47c1c6a883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木乃実 | 作成日時：2020年2月25日 23時
